“ポイ活” ひろがるポイントサービス 鉄道会社が新たな展開(静岡県)

いまや、いろいろなかたちで私たちの生活の一部となっているポイントサービス。このところ、静岡県内の鉄道会社も新たな形でのポイントサービスを展開し始めています。

「ポイントためてますか?」街で聞いてみました。

(会社員)

「飲食店などでよくためられるので、たまったポイントで日用品を買ったりしている」

(会社員)

「dポイントとかためています。結婚式でdポイントをたくさんもらったので、最近、高級なご飯を食べに行ったりしている」

(会社員)

「買ったというより実質支払い額が下がっていてハッピーです」

皆さん、日々ポイントをためる活動、いわゆる“ポイ活”にいそしんでいるようです。しかしこんな失敗談も…

(会社員)

「有効期限切れで3000ポイントぐらい失ったことがある」

こうしたなか、新たなポイントサービスに力を入れるようになったのが、鉄道会社です。10月1日、JR東海が始めたのが「東海ステーションポイント」

(佐野 巧 記者)

「今月からJR東海が始めた新しいポイントサービスですが、こちらのマークがあるお店などで活用できるということです」

JR東海の駅の商業施設でためて使えるサービスで、110円ごとに1ポイント貯められ、1ポイント1円として使用できます。

(JR東海 事業推進本部 宮本 美空さん)

「これまでは1つの商業施設でしかポイントがたまらなかったが、他の施設でもポイントをためてお得に使っていただける」

これまで、各駅ビルごとにポイント制度はバラバラでしたが、それを1つに統合したといいます。また、新幹線のチケット購入でたまるポイントもスタート。新幹線利用者からは期待の声も。

(新幹線利用者)

「必ず新幹線使うときは手土産を買う、それに使えるなら本当にうれしい」

貯まったポイントは、一部の旅行商品で使えるほか、駅の商業施設で使えるポイントに振り替えることもできるということです。

静鉄グループや加盟店などで利用するとポイントが溜まるルルカカード。10月からルルカカードと連動したアプリが登場しました。アプリの開始とともに、ルルカカードのロゴもカラフルで優しい雰囲気に一新させ、力を入れていますが、このアプリでできることは?

(静岡鉄道 ルルカ事業推進課 黒田 瑛梨 主任)

「バーコードが搭載されるかたち、店頭でアプリの画面を見せれば、店側で読み取りましてポイントの獲得ができる」

このアプリを使えば、静鉄ストアなどではカードを出さずにポイントの付与ができます。

(アプリを登録した人)

「カードケースがパンパン、各お店ごとに1枚あって、そこにたまっているポイントがあって、何枚あるかわからない」

Q:携帯でみれたら?

「それは楽ですね」

静岡鉄道は、利用者の「財布がポイントカードだらけ」という悩みの解決に少しでも役立てばと話します。また、鉄道会社ならではのアプリの機能も…

(静岡鉄道 ルルカ事業推進課 黒田 瑛梨 主任)

「アプリの中では静鉄電車・静鉄バスのメニューがついているので、時刻表や運賃検索・沿線のイベント情報を確認できる」

その他にも、ルルカアプリでは、アプリ限定のキャンペーンなどの情報を得ることができます。今後も、静岡鉄道はルルカアプリの利用店舗・サービスの拡大を進めていくということです。

各社ポイントサービスを提供する狙いは何なのでしょうか?

専門家は―

(ポイントサービスに詳しい ポイ探 菊地 崇仁 代表)

「グループで同じポイントを使えるようにすると、いわゆる“経済圏”を作るということになります、経済圏で囲い込むことができるので、売り上げアップにつながる」「たまるポイントが使いやすくなるすので、消費者にもメリットがある、全員がお得になるシステム」

ポイントが利用できる“経済圏”を広げることで、より自社の施設やサービスを使ってもらえるよう、客を“誘導”しやすくなるということです。そのうえで専門家は、ポイントを何に使うかを明確にしてから、ため始めるのが賢く“ポイ活”するコツだと話していました。

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