兵庫県の教員採用試験、24年度は人手不足踏まえ1056人合格 倍率は過去最低4.0倍

兵庫県庁3号館=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県教育委員会は、来春採用の2024年度公立学校教員採用試験(神戸市立を除く)の結果を発表した。受験者数は4243人で、1056人が合格。倍率は前年度から0.6ポイント低下し、少なくとも1992年度採用分以降で最低の4.0倍だった。

 教員不足の状況を踏まえ、合格者数は前年度の989人から67人増やした。体育や芸術分野で優れた実績のある受験者には加点措置があり、全国高校総体(インターハイ)体操や全国高校柔道選手権の優勝経験者らが名を連ねた。

 区分別の合格者数と倍率は、小学校・特別支援学校395人(3.8倍)▽中学校・同305人(3.4倍)▽高校234人(4.9倍)▽特別支援学校96人(2.6倍)▽養護教諭21人(12.3倍)▽栄養教諭5人(16.4倍)-だった。

 教科別では、高校書道(20.0倍)▽同美術(13.0倍)▽中学保健体育(9.2倍)▽同社会(5.2倍)-などが高かった。(大橋凜太郎)

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