拳銃破損し微量のトリチウム漏れ 福岡県警の訓練中

福岡県警本部

 福岡県警は5日、宮崎、鹿児島両県にまたがる陸上自衛隊霧島演習場での福岡県警の訓練中、拳銃の照準用のガラス製部品が破損し、充填されたガス状の放射性物質トリチウムが漏れたと発表した。微量で、人体や周辺環境への影響はないとしている。

 県警警備課によると4日午後4時ごろ、演習場の宮崎県側で訓練をしていた機動隊員の自動式拳銃が地面に落下。照準用部品が壊れ、内部のトリチウムのガス0.666ギガベクレルが漏れた。

 同課によるとトリチウムガスが充填された部品は暗所で光り、照準が合わせやすい。担当者は「拳銃が落下しないよう再発防止策を検討している」とコメントした。訓練の詳細は明らかにしていない。

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