新たに幼児の骨や木器出土、鳥取 弥生人骨、青谷上寺地遺跡

鳥取市の青谷上寺地遺跡=5日午後

 大量の弥生人骨が出土したことで知られる鳥取市の青谷上寺地遺跡で5日、本年度の発掘調査が終了し、新たに幼児の骨など人骨約350点のほか、大量の木製の器が出土したと県が発表した。

 2000年度に殺傷痕や大脳が残る人骨が見つかり、2世紀に起きた「倭国大乱」の犠牲者とする説があるが、よく分かってない。

 発掘されたのは、00年度の調査で大量の人骨が出土した「SD38」と呼ばれる溝の続き部分で、幅7m、深さ60cm。今回も弥生時代後期(約1800年前)の人骨が散乱した状態で見つかった。2~5歳の幼児の骨など若年層の骨がまとまって見つかったのが特徴で、生えかけの乳歯が残るあごの骨もあった。

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