【呉市】4年ぶりに復活 吉浦八幡神社の「カニ祭り」

10月1日、呉市でかつて地元の特産だった「カニ」の名を冠した秋祭りが開かれました。コロナ禍での中断を挟んでの、4年ぶりの開催です。

10月1日にあった、吉浦八幡神社の秋祭り。氏子たちの活気がみなぎります。

舞台は呉市吉浦。町内には出店やノボリが並び、県の内外から訪れた多くの人で賑わいました。海沿いの町・吉浦地区で、かつて盛んに行われたワタリガニ漁。これに因んだのが「カニ祭り」です。

■参加者

(カニの神輿を見せて)「カニですよ、カニ祭りなので昔は栄えていたんだろうと思いますけど。」

商店街を進むのは、町内11地区のだんじりや神輿。カニや酒、米俵などを奉納し、五穀豊穣を祈ります。祭りのハイライトは、103段の石段を登る「宮上がり」。目指すは八幡神社の本殿です。

その後も、各地区から集まっただんじりや神輿が石段をあがっていきます。コロナ禍で中止が続き、開催は4年ぶりです。到着した神輿やだんじりは本殿を一周。そして、本殿に奉納されます。

■見物客

「小学生の頃からずっと見ていたので、感動してうるっときました。」

■見物客

「4年ぶりだったので、迫力がいつもと違いました。これ(祭り)なしでは生きていけない。」

祭りを締めくくるのは、石段をくだる「宮下がり」。秋祭りの名残を惜しむように石段をゆっくりと下り、最後はだんじりや神輿を、高く掲げます。

■参加者

「疲れました。ちょっとなんか燃えましたね。」

■八幡神社 横田光則宮司

「みなさんがうれしそうに担いでいるのを見て本当にありがたい。住民の方が祭りを期待していたんだなという素晴らしいエネルギーを感じた。」

100年以上の歴史を誇る吉浦の「カニ祭り」。氏子や詰めかけた人たちの熱気に包まれた、秋の1日でした。

(2023年10月5日放送)

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