犬が『ご飯を食べ過ぎているとき』のサイン4つ!考えられる悪影響や食事量を減らすコツとは?

犬がご飯を食べ過ぎると、どのような悪影響があるの?

それぞれ犬には体格や犬種、そして運動量などを考慮した食事の適正量があります。しかし、この適正量を大幅にオーバーして摂取してしまうと、以下のような悪影響が考えられます。

  • 肥満になる
  • 肥満によって他の病気が併発する
  • 胃捻転などを引き起こす危険性

まず、最も考えられるリスクとして「肥満」が挙げられます。肥満になると臓器に負担がかかったり、他の病気を併発してしまうリスクが高まるため、近年、生活習慣病として注意喚起されているほどです。

また、食べ過ぎによって胃が捩れてしまう胃捻転が引き起こされるリスクもあり、命の危険も考えられます。

したがって、愛犬かわいさに欲しがるだけ食事を与えることは避け、愛犬にとって適量の食事を与えるように心がけましょう。

犬が『ご飯を食べ過ぎているとき』のサイン4つ

もしもご飯を食べ過ぎてしまっている場合、犬にどのような異変が現れるのでしょうか。ここでは、犬がご飯を食べ過ぎているときに見せるサインを紹介します。複数当てはまる場合は要注意です。

1.体重が増え続いている

犬の体重測定は1〜2週間に1度が推奨されています。もしもこの定期的な測定で体重が増え続いている場合、子犬でないのであれば食べ過ぎている可能性が疑われます。

日頃の愛犬の食生活を見直し、カロリー計算をしたり与えるおやつの量を見直してみるなど、食生活を改善しましょう。

2.うんちが軟らかい、下痢っぽい

「最近、なぜか愛犬のうんちが軟らかい」と気になっていませんか。犬は食べ過ぎてしまうと消化が追いつかず、うんちが軟らかい状態のまま排泄されることがあります。

あまりにも食べ過ぎてしまうと胃腸が正常に機能できなくなり、下痢が続いてしまう恐れもあるので、脱水症状などにも注意が必要です。

3.食べたものを吐き出してしまう

前述した通り、犬が食べすぎると消化器に関する症状が見られるケースが多いです。うんちに異常が見られなくても、食べたものを上手く消化できずに吐き出してしまう犬もいます。

食べた後に苦しそうに「ウェッ」と吐き戻そうとする様子が頻繁に見られる場合は、一度、1日の食事量や食事のタイミングを見直しましょう。

4.お腹がパンパンに膨らんでいる

食べた後にお腹の様子を確認してみてください。食べる前に比べて明らかにパンパンに膨らんでいることはありませんか。これは明らかに一度に食べる量が多すぎることを意味しています。

適量であれば、目立つほどお腹がパンパンに膨らむことはありません。きちんと消化が追いついていないサインなので、胃捻転の危険性もあります。まずはしっかり消化できるよう、ゆっくり休息を取らせた上で食事量を見直してください。

食べ過ぎてるかも…食事量を減らすコツは?

ご飯を食べ過ぎているときのサインに複数当てはまっていたり、最近与え過ぎているかも…と心当たりのある方は、まず1日の摂取カロリー目安を確認し、与える食事量を計算するところから始めましょう。

一気に食事量を減らしてしまうと無理なダイエットにつながってしまうので、少しずつ無理のない範囲で減らしていくことをオススメします。

また、肥満になり始めているという場合は、一度かかりつけの動物病院に相談してみましょう。無理のない適切なダイエット方法を指示してもらえるので、安全にダイエットや生活習慣改善が期待できます。

また、状態によってはダイエット用のドッグフードを処方してもらえる病院もあるので、どのようなドッグフードが良いか、1回に与える量はどのくらいが適しているのかなど、気になる疑問を質問してみましょう。

まとめ

いかがでしたか。犬の肥満は健康や寿命に大きな悪影響を与えてしまいます。また、胃捻転など、短時間で命に関わる症状を引き起こす危険性もあるので、愛犬には適量の食事を与えるようにしましょう。

(獣医師監修:寺脇寛子)

© 株式会社ピーネストジャパン