「+から始まる電話番号出ないで」 茨城県警 国際電話でニセ電話詐欺か 9月に急増

茨城県警察本部=水戸市笠原町

茨城県内で「+1」などから始まる国際電話番号によるニセ電話詐欺が9月から急増していることが5日、県警のまとめで分かった。手口は架空料金請求詐欺やオレオレ詐欺など幅広く、県警は「+から始まる番号には出ないで」と呼びかけている。

県警ニセ電話詐欺対策室によると、9月に国際電話番号からかかってきた不審な電話は23件。同月に認知した予兆電話125件のうち、国際電話番号は約5件に1件を占めた。このうち、80代女性がオレオレ詐欺で約100万円をだまし取られるなど、2人が実際の被害に遭った。7、8月はそれぞれ5、6件で、6月はゼロだった。

国際電話番号はスマートフォンのアプリで取得可能。「050」から始まるIP電話は6月以降、契約時の本人確認を義務化する方針が決まったことなどから、ニセ電話詐欺グループが国際電話番号に切り替えているとみられ、全国的にも増加しているという。

同室は「電話に出ないことが最も有効」として、無償で国際電話の発着信を休止できる「国際電話不取扱受付センター」の利用を勧めている。

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