裁判長や検察、袴田さんと面会 再審公判、出廷免除判断へ

袴田巌さん

 1966年に静岡県清水市(現静岡市)の一家4人殺害事件で死刑確定後、裁判のやり直しが決まった袴田巌さん(87)の静岡地裁での再審公判を巡り、公判を担う国井恒志裁判長や検察が袴田さんと面会したことが5日、関係者への取材で分かった。袴田さんは長期の収容で拘禁症状が残っており、面会は出廷を求めるかどうかを判断するためとみられる。

 関係者によると、面会は地裁側からの要請で、9月29日に静岡地裁浜松支部で行われた。弁護団や姉ひで子さん(90)も同席し、ひで子さんには普段の袴田さんの様子などを尋ねたという。

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