「もう1つレベルアップする」パリ五輪出場権獲得へ成長が必要と語る大岩剛監督、U-22日本代表に求めるもの「質を上げていく」

アジア競技大会参加中の中、メディア対応した大岩剛 U-22日本代表監督[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

U-22日本代表を率いる大岩剛監督が、アメリカ遠征に臨むメンバーを発表。メディア対応で10月の遠征やメンバー選考について語った。

2024年のパリ・オリンピックを目指すU-22日本代表。今年に入り、ヨーロッパに2度遠征を行い、ドイツ、ベルギー、イングランド、オランダと強豪と対戦。9月にはパリ五輪予選を兼ねるAFC U23アジアカップに出場する必要があり、その予選でパキスタン代表、パレスチナ代表、バーレーン代表と対戦し、U23アジアカップ出場権を獲得した。

また、そのチームとは別にU-22日本代表として第19回アジア競技大会(The 19th Asian Games)に参加。U-24韓国代表との決勝戦が7日に予定されているが、13年ぶりの優勝を目指してこちらも結果を残している。

今回の遠征では、メキシコ、アメリカと対戦するU-22日本代表。最終予選の前の貴重な強化の場となる。

大岩監督は「今回のアメリカ遠征ですが、メキシコとアメリカという強豪国と試合ができるので、しっかりと1つ1つの試合に対して勝利を目指しながらチームとしてのスケールを大きくしていけたらと思っています」と目的を語り、「IW(インターナショナル・マッチウィーク)期間ですので、しっかりとした準備をして成果を上げたいなと思っています」と、チームの強化を目指すとした。

選手たちに求めることについては「スケジューリングの話になりますが、来年の最終予選から逆算して活動回数と1次予選のバーレーンでの戦いを踏まえて、もう1つレベルアップする。チームとしても個人としてもレベルアップしていくということが必要だと思います」とコメント。「今までの活動プラス、戦術的にもグループ的にもレベルアップする必要があると思います」と語り、苦しみもあった戦いからさらに成長したいと語った。

具体的なレベルアップについては「ヨーロッパの国ともやって来て、1次予選もやりました。今回メキシコ、アメリカとスタイルの違う相手と試合ができます。アジアも含めて色々な相手と色々な状況でやる中で、もっと攻守においての原則であったり、スタイルであったりというのをもっともっと質を上げていく必要があると思いますし、どういう相手であってもスタイルを貫く、我々のサッカーをピッチ上で示すということをもっともっと洗練していきたいです」とコメント。新しいことというよりは、より精度とクオリティを上げていきたいとした。

パリ五輪行きを決めたアメリカと、予選敗退となったメキシコ。どちらのチームもチームが立ち上がったばかりであり、「印象としてはなかなか掴みづらいです」と語った中、チームはまだまだ成長が必要だという。

「これはゴールがないことだと思っていますし、上手くいかないこともあるので、その確率を上げる、勝率を上げることを確実にするためのトレーニング、ゲームトレーニングをしたいと思います」

選手としては競争もありながら、チームとしての成長、個人としての成長が必要な状況。2試合の戦いも注目だ。

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