6日は大雨、暴風に警戒・青森県内

荒天を警戒しリンゴの収穫を急ぐ小山内さん=5日午後1時16分、弘前市悪戸

 急速に発達する低気圧の影響で、青森県では6日にかけて大雨や暴風、海上は大しけとなる見込みで、青森地方気象台は津軽地方を中心に土砂災害や浸水、河川の氾濫への警戒を呼びかけている。5日は津軽地方のリンゴ農家らが園地を見回り、収穫や風対策を急いだ。

 気象台によると、6日にかけて三陸沖の低気圧が北上して急速に発達し、西高東低の気圧配置が強まる。ひょうの恐れもある。予想される最大風速は、陸上18メートル(最大瞬間風速30メートル)、海上23メートル(同35メートル)で、波の高さは外海が津軽6メートル、下北4メートル、三八上北3メートル、陸奥湾は2.5メートル。6日午後6時までの24時間降水量は、津軽と下北80ミリ、三八上北60ミリで、以降も雨が続く見込み。

 弘前市下湯口のリンゴ移出・加工販売業「ゴールド農園」は、園地に防風ネットを設置し、強風に備えた。専務の木村美咲さんは「落ちた実は良くて加工用だが、ふじなどはまだ甘くなっていないから加工にも回せるかどうか。雨風が強くならないよう祈るしかない」と話す。

 同市悪戸の園地では、小山内清さん(73)がジョナゴールドの収穫を急いだ。「せっかく色付き良くできたので、一つも無駄にしたくない」

 シジミ産地・十三湖の五所川原市市浦地区では、十三漁協の漁師7、8人が船の停留場所を、風当たりが弱い所へ移動させた。梶浦武也組合長(55)は風で白波が立ち始めた湖面を眺めながら、「6日に漁に出るかどうかは朝の状況を見てから決める。これ以上吹けば出られない」と話した。

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