【杭州（中国）】2023年アジア大会第2日は10月5日、当地で男子グレコローマン2階級と女子3階級が行われ、女子50kg級の吉元玲美那（KeePer技研）、同53kg級の藤波朱理（日体大）、同57kg級の櫻井つぐみ（育英大）の3選手が優勝、男子グレコローマン97kg級の鶴田峻大（自衛隊）が銅メダルを獲得した。
吉元は1回戦からカンボジア、ウズベキスタン、インドの選手を連破して決勝へ進出。2017年世界選手権3位で国際舞台に復帰した北朝鮮のキム・ソンヒャンと対戦し、接戦の末、5－4で勝った。2022・23年のアジア選手権に続いてアジアを制覇し、2021年世界選手権を含めて国際大会は4大会連続優勝。
藤波は初戦の2回戦（準々決勝）で今年の世界選手権3位のアンティム（インド）にフォール勝ち。準決勝でモンゴル選手を破ったあと、2021年東京オリンピック2位のパン・キアンユ（龐倩玉＝中国）にテクニカルスペリオリティ（テクニカルフォール）勝ち。3試合を無失点で優勝し、国内外の連勝記録を「130」と伸ばした。今年は5大会目の国際大会の優勝。
▲通算130連勝を飾り、アジア大会優勝の藤波朱理＝撮影・保高幸子
櫻井は、準決勝でアジア選手権2位のライロホン・ソビロワ（ウズベキスタン）を破るなど3連勝。決勝は2018・19年世界選手権代表のヨン・インスム（北朝鮮）と対戦し、第1ピリオドで0－6とリードされてピンチを迎えたが盛り返し、最後は7－6で勝利。先月の世界選手権に続く優勝を果たした。
鶴田は1回戦で中国選手に敗れたが、敗者復活戦を勝ち上がって3位決定戦へ。2020年アジア選手権2位のイー・セイオル（韓国）を破り、2022年アジア選手権銅メダルに続く国際大会のメダルを手にした。
130kg級の奥村総太（自衛隊）は1回戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
男子グレコローマンは全日程を終了し、「金1・銀1・銅2」を獲得。前回の「金1・銅1」を上回った。
各選手の成績は下記の通り。
▲決勝で北朝鮮選手を破り、吉元玲美那はアジア選手権の連覇に続いての優勝＝撮影・保高幸子
▲57kg級世界チャンピオンの櫻井つぐみも北朝鮮選手に辛勝。優勝したものの、北朝鮮は脅威になりそう＝撮影・保高幸子
女子
【50kg級】吉元玲美那（KeePer技研） 優勝＝13選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○［5-4］KIM Sonhyang（北朝鮮）
準決勝 ○［テクニカルスペリオリティ、1:28=10-0］GEHLOT Pooja（インド）
準々決勝 ○［フォール、4;05=14-3］KEUNIMJAEVA Aktenge（ウズベキスタン）
１回戦 ○［テクニカルスペリオリティ、0:31=10-0］DIT Samnang（カンボジア）
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【53kg級】藤波朱理（日体大） 優勝＝14選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○［テクニカルスペリオリティ、4:03=10-0］PANG Qianyu（龐倩玉＝中国）
準決勝 ○［テクニカルスペリオリティ、2:05=10-0］BAT-OCHIR Bolortuya（モンゴル）
準々決勝 ○［フォール、1:55=6-0］Antim（インド）
１回戦 ＢＹＥ
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【57kg級】櫻井つぐみ（育英大） 優勝＝13選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○［7-6］JONG Insun（北朝鮮）
準決勝 ○［テクニカルスペリオリティ、3:25=11-0］SOBIROVA Laylokhon（ウズベキスタン）
準々決勝 ○［5-0］Mansi（インド）
１回戦 ○［テクニカルスペリオリティ、3:56=10-0］BARK Jeongae（韓国）
男子グレコローマン
【97kg級】鶴田峻大（自衛隊） 3位＝10選手出場《トーナメント表》
３決戦 ○［4-3］LEE Seyeol（韓国）
敗復戦 ○［テクニカルスペリオリティ、1:48=8-0］SIRITHAHAN Atthaphol（タイ）
１回戦 ●［1-3］LI Yiming（中国）
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【130kg級】奥村総太（自衛隊） 11選手出場《トーナメント表》
１回戦 ●［テクニカルスペリオリティ、1:59=0-9］NASIMOV Temurbek（ウズベキスタン）
※敗者復活戦へ回れず
