樹齢100年超えのザクロ、実を結ぶ 那須烏山の倭文さん方 「長く家族見守って」

赤い実をならせたザクロの木を眺める倭文さん

 【那須烏山】中央1丁目、元小学校教員倭文文子(しどりふみこ)さん(69)方の庭で樹齢100年超とみられるザクロの木が今年も実をならせた。10年ほど前から幹の傷みが目立ち始め、今では触れれば簡単に皮が剥げるほど。倭文さんは「6月ごろの花の数が少なくて心配だったが、まだ頑張ってくれている」と安堵している。
 倭文さんによると、ザクロの木は2018年に96歳で没した義父威夫(たけお)さんが「生まれた時からあった」と生前に語っていたという。倭文さんは「義父の祖父が庭づくりを好きだったそう。その頃に植えられたのでは」と推察する。
 樹皮は簡単に剥げ、幹は反対側が見えるほどまで老いが進む。一方、今年も6月ごろに花を咲かせ、8月末ごろには実をならせた。昨年より実は小さく、数も少ないという。
 倭文さんは「ご先祖様の時代からある。できるだけ長く家族を見守っていてほしい」と願っている。

赤い実をならせたザクロの木を眺める倭文さん

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