ハンド女子、初の「金」 アジア大会

  ●バスケ女子2位、水球男子4強

 杭州アジア大会第13日の5日、ハンドボール女子の決勝が行われ、北國銀行ハニービー所属の7選手を擁する日本は韓国に29―19で勝ち、初の金メダルを獲得した。七尾市出身の赤穂ひまわり(25)=デンソーアイリス=が代表入りするバスケットボール女子は中国に72―74で惜敗し、25年ぶりの優勝を逃した。水球では、新田一景(25)=ブルボン、金市工高OB=を擁する男子がタイを23―2で下し、4強入りした。

 ハンドボール女子・日本はハニービーのエース相澤菜月が司令塔となりチームを引っ張った。守ってはハニービーの守護神・馬場敦子が韓国の決定機をことごとく阻止した。県勢は相澤がチームトップの6得点、吉留有紀が4得点、佐原奈生子が2得点を挙げた。

 8月に広島で行われたパリ五輪アジア予選では韓国と激突し、24-25で1点差に泣いた。出場権は韓国が獲得し、日本は最終予選に回る形となったが、「気持ちを持って戦いに行こう」(相澤)と結束。相澤は「韓国が強いというイメージを塗り替え、これからの日本はもっと強くなっていける」と胸を張り、韓国の反撃を食い止めた馬場も「うまくはまった」と自信を深めた様子を見せた。

 バスケットボール女子・日本は、スターティングメンバーに名を連ねた赤穂が8得点を決め、チーム最多タイの8リバウンドを記録するなど躍動したが、高さのある中国の攻撃に前半から苦しめられた。51-57で迎えた第4クオーターに追いつく粘りを見せ、72-72で残り10秒を切った場面で勝ち越しを許した。

 野球は4チームによる上位リーグが始まり、北村祥治(金沢市出身、トヨタ自動車)が主将を務める日本は3連覇中の韓国に0-2で敗れた。2次リーグの成績を一部持ち越すため通算2敗。台湾が中国に勝ったことで、日本の決勝進出の可能性はなくなり、3位決定戦に回る。

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