ローマがガッロ2発などでGS連勝! 常本佳吾が先発でELデビューのセルヴェットは連敗…【EL】

[写真:Getty Images]

ヨーロッパリーグ(EL)のグループG第2節、ローマvsセルヴェットが5日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが4-0で快勝した。なお、セルヴェットのDF常本佳吾はフル出場した。

昨シーズンの準優勝チームであるローマは、シェリフとのアウェイゲームを2-1で競り勝って今大会白星発進。連勝を狙った今節はホームに常本擁するスイスクラブを迎え撃った。不振続くセリエAで直近のフロジノーネ戦で3試合ぶりの白星を手にしたモウリーニョのチームは、先発5人を変更。ディバラやペッレグリーニら一部主力に休養を与え、ベロッティやアワール、エル・シャーラウィを起用した。

一方のセルヴェットでは初戦で出番がなかった常本が強豪相手に先発でELデビューを飾った。

試合は開始直後にローマ守備陣のコミュニケーションミスを突き、ベディアが枠のわずか左に外れる際どいシュートを放つなど、アウェイのセルヴェットが良い入りを見せる。以降はローマにボールを握られながらも、冷静に撥ね返してカウンターからフィニッシュの場面を作り出す。
一方、全体的に重い入りとなったローマだったが、好調のベルギー代表FWがファーストチャンスを易々と先制点に結びつけた。22分、ショートカウンターの形から右サイドのボックス付近でチェリクがグラウンダーのクロスを供給。これに反応したルカクがニアに走り込んで右足のダイレクトシュートを放つと、自身の背後を捨てて懸命に絞ったDF常本にもディフレクトしたボールがループシュートの形でゴール左隅に決まった。

ルカクの2試合連続ゴールでスコアが動いた試合だが、セルヴェットも士気を落とすことなく堂々と渡り合う。マイボール時は両サイドバックを高い位置に押し出して右の常本も幾度か際どいクロスを供給していく。

その後、ローマは前半終了間際の44分に先制点と似たような形からベロッティが右サイド深くで角度を付けた折り返しを供給。これを中央のルカクが再び右足でシュートするが、枠を捉えたシュートは相手DFの決死のブロックに阻まれて2点目とはならず。

迎えた後半、アワールに代えてペッレグリーニをハーフタイム明けに投入したローマはこの交代が完全に嵌った。後半開始直後の46分、左サイドでエル・シャーラウィが浮き球で入れたボールをルカク、ペッレグリーニとボックス付近で頭で繋ぐと、ボックス左に抜け出したベロッティが角度のないところから左足のシュートを冷静に流し込んだ。

さらに、52分には再び左サイドのエル・シャーラウィからのクロスをボックス右に侵入したチェリクが頭で中央へ折り返すと、これに3人目の動きで反応したペッレグリーニが抑えの利いた見事な右足ボレーシュートをゴール右隅へ突き刺した。

投入からわずか数分間で1ゴール1アシストを記録したローマのカピターノだったが、この直後にハムストリングを痛めてしまい自ら交代を要求。パガーノがスクランブル投入されるアクシデントに見舞われる。

それでも、動じないホームチームは59分、パレデスの右CKをボックス中央でDFを外したベロッティが見事なダイビングヘッドで合わせ、トドメの4点目を奪って見せた。

これで試合の大勢が完全に決した中、両チームは週末のリーグ戦を睨んだ戦い方にシフト。ローマはルカクやマンチーニら主力を下げてザレフスキやファーストチームデビューの19歳FWアレッシオらをピッチに送り込んだ。

その後は敵地で一矢報いたいセルヴェットがリスクを冒して前に出たものの、最後まで集中したローマの守備をこじ開けることはできず。この結果、ホームで完勝のローマがグループステージ2連勝を達成。一方、敗れたセルヴェットは2連敗となった。

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