井ノ原快彦 「NGリスト」に反対も“ルール守る大人の姿を見せる”発言で強まる逆風

《今回流出したと言われている資料は、弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません》

10月5日、公式サイトを通じてこう声明を発表したジャニーズ事務所。発端は2日の記者会見で一部の記者を質疑応答で質問させない「NGリスト」があったと、NHKが報じたこと。

発表された文章によれば、会見の運営を担うコンサル会社が打ち合わせの際に「NGリスト」の資料を持参していたという。しかし、《井ノ原が、「これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ」と言いました。その時に会見を委託したコンサルティング会社の方は、では当てるようにします。と答えました》と釈明し、冒頭のように関与をキッパリ否定した。

報道を受けて、同日には運営を委託された「FTIコンサルティング」も謝罪コメントを発表。《限られた会場使用時間の中で会見の円滑な運営準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもので、ジャニーズ事務所様は作成や運営スタッフへの共有を含め一切関与しておりません》と、釈明した。また会見当日は、“登壇者や司会者の判断だった”とも説明している。

「ですが『NGリスト』に氏名が掲載された通り、最後まで指名されなかった記者やジャーナリストもいたといいます。さらに会見が始まる前には、コンサル会社のスタッフが『NGリスト』を“チラ見せ”するような形で歩いていたとの報道も。また4日夜の日刊スポーツの報道では、ジャニーズ事務所の回答はやや異なっていました。井ノ原さんが『NGリスト』に反対した際、『PR会社が では前半ではなく後半で当てるようにします』と回答したと報じています」(テレビ局関係者)

■「ルール守る大人の姿を見せる」記者をたしなめた井ノ原に逆風も……

ジャニーズ事務所が関与していないとはいえ、「NGリスト」が存在したのは事実。いっぽう「1社1問」と事前に通達されていた会見では、「ルール違反」をする一部の記者を井ノ原快彦(47)がたしなめた場面が注目を集めた。

質問が済んだ記者や指名されていない記者が、マイクを通さずに質問を繰り返したため会場はしばしば騒然とした。すると井ノ原は終盤、報道陣に向けてこう語りかけたのだった。

「こういう会見の場は全国に生放送で伝わっておりまして、小さな子供たち、自分にも子供がいます。ジャニーズジュニアの子たちもいますし、それこそ被害者の皆さんが『自分たちのことでこんなに揉めているのか』っていうのは、僕は見せたくないので。できる限りルールを守りながら、ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見では見せていきたいって、僕は思ってますので、どうかどうか落ち着いてお願いします」

この発言に会場からは拍手が沸き上がり、ネット上では賛辞を送る声も。しかし「子供を盾に追求者を黙らせている」「論点ずらし」と、疑問視する声も相次いだのだった。

そんななか、明るみになった「NGリスト」。井ノ原は「絶対当てないとダメ」と反対したようだが、自らが主張した「ルールを守る大人たちの姿を見せる」とは真逆の状況にーー。コンサル会社の不手際ではあるものの、矢面に立たされている井ノ原にネット上では再び厳しい声が上がっている。

《井ノ原さんは異議を唱えたらしいが結局はいままでと同じで見て見ぬふりと同じ対応に感じてしまう》
《事前に「絶対当てないとダメ」とまで言ってたのに結局当ててないって、それもどうなのって感じですね》
《そんなリストが存在していて事前に見ていて、井ノ原さんが「絶対に当てないとダメでしょう」と言ったんなら 司会者を遮ってでも当てるべきでしょ》

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