法政大学、多様化する就活支援のためキャンパス内に「就活エージェント」を常設へ

法政大学100%出資子会社である株式会社エイチ・ユーと、企業向け教育研修事業と若年層向け就職支援事業を展開する株式会社ジェイックは、法政大学のキャンパス内に、常設の「HU就活エージェント」と「ジェイック事業所」を設置し、業務提携により就活エージェント事業を開始する。2023年10月18日、法政大学キャンパス内にて、窓口開設式を開催する。キャンパス内にプロの就活エージェントが常駐することで、学生は、より質の高い就活支援を気軽に受けることができ、支援を受けた学生が就活力を高めて内定を獲得することは、大学の就職内定率向上にも寄与する。

エイチ・ユーは有料職業紹介事業の許可を取得して事務所を開設し、大学のキャリアセンターとは別に、常設の「HU就活エージェント」をキャンパス内に設置。就職相談や就活対策講座、求人の紹介、企業面接会の開催など、就職活動の入り口から出口までワンストップで支援するサービスを無料提供する。これにより法政大学の学生は、大学のキャリアセンターによる支援に加え、就活エージェントによる支援も気軽に受けることができ、就活力を高め、企業選びの幅を広げることができるようになる。大学によるこうした取り組みは画期的で、全国に先駆けた取り組みといえる。

この取り組みにおいて株式会社ジェイックは、エイチ・ユーとの業務提携により、プロの就活エージェントとして就職相談や就活対策講座等、上記の各種サービスを提供する。ジェイックは全国の大学のキャリアセンターや就職課と連携してこれまでに134大学(2023年7月末時点)の就職支援をしてきた。法政大学も2012年から支援しており、10年以上に及ぶ支援の実績や信頼関係に基づき、今回、エイチ・ユーとの業務提携により法政大学のキャンパス内でサービスを提供することになった。

今回、法政大学のキャンパス内に就活エージェントを設置する背景には、年々進む就職活動の多様化と、少子化による売り手市場化がある。多様化により、大学2年生頃から就職活動を始める人が増えている一方で、4年生の春から就職活動を始める学生も多く、以前に比べて、学生が就職活動を始める時期が変化している。また、売り手市場は学生が内定を取りやすくなる反面、「いつ就職活動を終えるか」「最終的にどの企業を選ぶか」といった判断を難しくさせることにもつながる。こうした環境変化の中、就職活動中の学生に、今まで以上に寄り添った就活支援が必要になると、就活エージェントの開設に至った。

また、18歳人口の減少が加速する中で、大学のブランド力を向上させることも目的のひとつとなっている。日本私立学校振興・共済事業団は、2023年度私立学校の入学志願動向にて、4年制などの私立大学の600校のうち、53.3%が定員割れ(入学定員充足率100%未満)になると発表。今後も18歳人口の減少は続き、大学の入学者数確保の難易度は高まることが予想されるため、大学にとってブランド力向上は重要なテーマとなる。全国に先駆けて、キャンパス内に常設の就活エージェントを設置し、就活支援の新しいカタチを発信することで、「キャリアに強い法政大学」というブランドイメージを一層高めたいと考えている。

参考:【株式会社ジェイック】多様化する就職活動の支援、少子化時代における大学の魅力向上のために、法政大学キャンパス内に、常設の「就活エージェント」を設置―10月18日(水)、窓口開設式を開催ー

© 大学ジャーナルオンライン