旭川いじめ、報告書流出か 遺族側要望で市教委調査

昨年2月、広瀬爽彩さんの遺体が見つかった公園内に設けられた献花台=北海道旭川市

 北海道旭川市で2021年、いじめを受けていた中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が凍死した問題で、第三者委員会の調査報告書のうち、マスキング(黒塗り)され非公表とされた部分が流出した疑いがあることが6日、市教育委員会への取材で分かった。遺族側は関係者の処罰を求め、市教委は経緯の調査を始めた。

 市教委などによると、同市の野村パターソン和孝市議が3日、交流サイト(SNS)に、黒塗りではない報告書が、差出人名などがない封筒に入れられて自宅の郵便受けに届いていたと投稿した。

 公表時は、市教委が遺族側と協議の上でプライバシーなどに関する部分をマスキングしており、処理なしの報告書を持っているのは一部に限られる。遺族弁護団は5日、市教委に報告書の保管状況の調査や、地方公務員法(守秘義務)違反や窃盗の容疑での処罰を求める要望書を提出した。

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