京都地方法務局が人権侵犯 松葉づえ男性立たせて対応

 京都地方法務局(京都市上京区)が昨年4月、足が不自由で松葉づえを使う男性が相談に来た際に立たせたまま対応したとして、大阪法務局が人権侵犯を認定したことが6日、京都地方法務局への取材で分かった。人権擁護を扱う法務局が人権侵犯の認定を受けるのは異例。

 京都地方法務局によると、男性は昨年4月、相談のために人権擁護課を訪問。その際、松葉づえを使っているのに、立ったままの状態で対応させられた。男性はその後、法務省に人権救済を申し立てた。

 大阪法務局は調査の結果、人権侵犯があったと認定。京都地方法務局に改善を求めるとともに、障害者差別解消法への理解を深める研修を実施した。

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