狩人・高道と再婚の岡元あつこ、夫は「男気の人」 6日が50歳の誕生日、大衆演劇に「死ぬ気で」初挑戦

1990年代後半にテレビ朝日系の深夜番組「トゥナイト2」のリポーターとして人気を獲得したタレント・女優の岡元あつこが、昭和の大ヒット曲「あずさ2号」(77年)で知られる兄弟デュオ「狩人」の弟で歌手の高道(63)と9月に再婚したことを公表した。6日の誕生日で50歳という節目を迎えた岡元が、よろず~ニュースの取材に対し、その経緯や芸能界の大先輩である夫の魅力、さらには11月に初出演する大衆演劇の舞台という新たな挑戦に向けて思いを語った。(文中敬称略)

「トゥナイト2」では96年から3年間に渡ってリポーターを務めて人気タレントとなり、その後もグラビアや舞台、映画、テレビなどで活躍。そして、コロナ禍を経て、以前から交流のあった高道を人生の新たな伴侶として意識することになったという。

出会いのきっかけは、昭和の名曲「雨」(72年)で知られる歌手の三善英史が、同じ所属事務所「夢グループ」の高道を紹介したことからだったという。岡元は「三善さんだけでなく、いろんな方を通して高道さんと知り合い、ゴルフに行く時に呼んでいただいたりだとか、薄くつながっていたんです。そこから、お付き合いしたのは、もっと後のことでした」と明かす。

「あずさ2号」が大ヒットした77年は岡元が4歳になる年。「リアルタイムで歌われている時は、そんなに知らなかったです。(80年代のフジテレビ系バラエティー番組)『オレたちひょうきん族』(番組内のコーナー『ひょうきんベストテン』)で、(漫才コンビ「ザ・ぼんち」の)おさむちゃんがモノマネをしていた頃から認識しているくらいでした」。だが、そんな世代差のギャップも気にならない。高道と交際する中で、男性としてはもちろん、歌手としての魅力、さらには芸事の幅を広げていく姿勢にひかれていった。

その魅力について、岡元は「男気の人です。そして、今の年齢になっても、タップダンスや楽器を始めたり、いろんな新しいことに挑戦していて、芸能の先輩としてすごく見習うことがたくさんあります。芸事においても、彼のそういう前向きなアグレッシブなころを見習って、私も自分の仕事に生かしていきたいと思います。彼を追いかけていきたいです」と思いを吐露した。

9月27日には、友人でもあるタレントの坂本ちゃん、フリーアナウンサーの荒木千惠とのトリオでトークイベント「熟女会議(仮)」を都内の新宿ロフトプラスワンで開催。3人が自分の好きな曲を歌いながら登場するコーナーで、荒木が松田聖子の「青い珊瑚礁」(80年)、坂本ちゃんがC-C-Bの「Romanticが止まらない」(85年)を歌ったのに続いて、岡元は「あずさ2号」を振り付けと共に熱唱した。歌唱中、岡元が左薬指に光る結婚指輪を会場に向かってさりげなく示すと、観客席から「おめでとう」と祝福する声が続いた。トークでは、メンバーが高道と食事を共にするなど「家族ぐるみの付き合い」をしていることも明かされた。

今秋、新境地に挑む。11月15日から3日間、俳優・松井誠のプロデュース公演(東京・渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール)に出演。松井は「(昭和の名優)長谷川一夫の再来」と評され、自身が創設した新舞踊「誠心流」の家元などとして知られる。岡元は15日に歌手・大空亜由美特別公演の第二部での芝居、16、17日の両日には第二部の時代劇「喧嘩の花道」に女優として舞台を務める。いずれも、松井が脚本・演出を手がける作品だ。

岡元は「松井誠さんが本当に素晴らしいです。大衆演劇界のスーパースターで、私は舞台を見て憧れていたので、今回、呼んでいただいて大感激です。初めてのことだらけですけど、死ぬ気で頑張ります」と、50代になって初体験となる分野に意欲を示した。

芸事において新たなジャンルを開拓していくこと。尊敬する夫から学んだ表現者としての在り方をこれからも体現していく。

(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)

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