犬に靴は必要?履かせるべき5つのタイミングと嫌がらないようにするための工夫とコツ

犬に靴は必要?履かせるべき5つのタイミングとは

皆さんは愛犬に靴を履かせたことはありますか。「犬に靴って必要なの?」と思う方も多いでしょうが、実は履くことに慣れさせておくことで足を保護し、怪我や肉球を守ることができます。

ここでは、犬に靴を履かせるべきタイミングを理由とともに紹介していきます。

1.大雨の日

パラパラと弱い雨であれば、道路が冠水したり大きな水溜りだらけになったりという事態は避けられるでしょう。しかし大雨の場合、道路が冠水してしまうこともありますし、水溜りだらけになり散歩中は常に水に足が浸かっている…という状況に陥りかねません。

犬の足(特に肉球)は非常に繊細です。長時間、雨水に浸かっていると皮膚を傷めたりふやけて怪我の原因になったりします。そんな時に靴を履かせていれば、大雨の日も足を保護し、安全に散歩が楽しめます。

2.雪が降り積もっている日

冬になると雪が降り積もる地方にお住まいの方は、愛犬に靴を履かせる機会も多いと思います。雪で一面覆われた場所を散歩すると、肉球が凍傷を負ってしまう危険性があるからです。

切り傷や凍傷によって怪我につながるリスクが高いだけでなく、雪に埋まることによって冷たさで足が動かなくなり、散歩しにくくなる恐れもあります。したがって、雪が降り積もった日には靴を履かせることをオススメします。

3.真夏に散歩する時

真夏に散歩する場合もメッシュ素材の靴を履かせることで、アスファルトに足が直接つかないよう配慮してあげると良いでしょう。

夏場は朝方や夕方であってもアスファルトが熱を持ち、肉球が火傷してしまう危険性が高まります。火傷のリスクを回避するためにも、夏場は通気性の良いメッシュ素材などの靴が最適です。

4.足を怪我している時

足を怪我してしまった時は、散歩中にアスファルトで傷が深くならないよう靴で保護したり、場合によっては室内であっても「舐めたりして悪化させないように」と靴下を履かせるよう獣医に指示されるケースもあります。

普段から慣れさせておかなければ大きなストレスにつながってしまうので、いざという時のために靴に慣れさせることは必要でしょう。

5.災害で避難する時

近年、地震などの災害に対する愛犬との防災意識が高まっている飼い主さんも多いでしょう。もしも地震などで避難しなければならない場合、瓦礫などが道路に散乱している状況も想定されます。

基本的にはキャリーケースなどで移動すると思いますが、万が一、キャリーケースなどが使えない場合、靴を履いておくことで愛犬の足を守ることにつながります。

ストレス軽減にも!靴を嫌がらないようにするための工夫やコツ

大雨の日や雪の日、真夏にアスファルトが熱くなっている時など、犬用の靴は意外と活躍する機会が多いアイテムです。

しかし、犬にとって靴を履く行為は自然な習慣ではないため、最初はストレスに感じてしまう犬が多いでしょう。なるべくストレスをかけず靴を嫌がらないようにするためにも、以下のポイントを押さえて慣れさせていきましょう。

  • ほんの1分〜数分から室内で慣れさせる
  • 少しでも履けたら褒めてあげる
  • 毎日短時間着用させて履くことに慣れさせる
  • 長時間の着用は避ける

少しずつ無理のない範囲で慣れさせていくことが大切です。

絶対に必要なアイテムというわけではないため、どうしても愛犬が嫌がるようであれば無理に履かせる必要はありません。散歩する時間帯を変更したり、散歩の代わりに運動不足を解消させてあげる工夫をするなど、別の方法で配慮してあげましょう。

まとめ

いかがでしたか。犬に靴は絶対に必要というわけではありませんが、慣れさせておくことでいざという時に役立ちます。怪我をした時などは必須アイテムとなる可能性もあるので、普段から少しずつ慣れさせておくと良いでしょう。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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