巨匠ピアニスト、ルドルフ・ゼルキンが人生最後に録音したベートーヴェン作品の未発表録音が登場

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ピアニスト、ルドルフ・ゼルキンの生誕120周年を記念して、ゼルキンの未発表録音を収録したアルバム『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番《ワルトシュタイン》&第23番《熱情》』が発売されることが決定した。

20世紀の大ピアニストの一人として知られているルドルフ・ゼルキン。ウィーン古典派の権威と忠実な解釈により、ドイツ音楽の正当な継承者と目され、1989年に病気を患うまで世界中で演奏活動とレコーディングを続けた。また、演奏家の教育を目的とする音楽祭、マールボロ音楽祭の創設と主宰を務め、若い演奏家たちの父のような存在としても尊敬されていた。

今作は、ゼルキンが人生最後に録音したベートーヴェンのピアノ・ソナタ《ワルトシュタイン》と《熱情》の録音を収録。ゼルキンが当時重病を患っていたため最終的な承認を得ることができず、今までリリースが実現されていなかった貴重な録音となっている。

今回リリースを承認したゼルキンの娘、ジュディス・ゼルキンは「父はこの録音を承認する前に亡くなってしまいました。決して完璧な録音ではないですが、ベートーヴェン、そして父の“人間らしさ”が反映されている作品で、より多くの人に共有したいと思いました。この演奏が80代のピアニストによるものであることを考えると、そのパワーと威力に圧倒されます」とコメントしている。

■リリース情報

『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番《ワルトシュタイン》&第23番《熱情》』2023年11月17日(金)発売
MQA-CD×UHQCD UCCG-45086 定価¥3,080
CD予約はこちら→https://classic.lnk.to/RudolfSerkin_BeethovenPR

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