トランプ氏、暫定下院議長に意欲 「必要なら私が」共和党結束狙い

トランプ前大統領=4日、ニューヨーク(ロイター=共同)

 米共和党のトランプ前大統領は5日、下院議長を解任された同党のマッカーシー氏の後任が選出されるまで、自身が暫定的に議長を務めることに意欲を示した。多数派と一部の強硬派との対立が続く下院共和党を結束させる役割として「必要なら私がやる」とFOXニュースのインタビューで述べた。

 下院議長は多数派を握る党の議員が務めるのが通例。憲法には「下院は議長その他の役員を選任する」としか書かれておらず、議員に指名され、過半数の賛成で選出されれば、トランプ氏も就任できるとの見方がある。

 トランプ氏は「長期的に議長をする人が出るまで務めてもらえないかと議員から相談された」とし「彼らが次期議長を決められないなら私がやる」と語った。暫定的に務める期間については「30、60、90日だ」とした。

 一方、既に立候補を表明しているジョーダン下院司法委員長の支持も表明した。議長選にはジョーダン氏のほか下院共和党ナンバー2のスカリス院内総務が出馬を表明。保守的な議員連盟を率いるハーン議員も立候補に意欲を示している。

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