デル・ピエロ氏にアル・ナスルからSD就任のオファー…イタリア連盟理事が近況を報告 「彼はサッカー界復帰を希望」

[写真:Getty Images]

元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ氏(48)がサウジアラビアでサッカー界に復帰する可能性もあるようだ。

先月の来日時、イタリア代表時代に日韓ワールドカップ(W杯)も戦った札幌ドームを訪れていたデル・ピエロ氏。イタリアを代表する名門ユベントスのアイコンであり、カルチョ全体でも指折りのバンディエラに数えられるスーパースターだ。

そんなデル・ピエロ氏だが、2014年に40歳でスパイクを脱いで以降、セカンドキャリアで監督もコーチも務めておらず、ユベントス復帰待望論が持ち上がっても実現しないまま10年近い歳月が流れた。

そんななか、イタリア『カルチョメルカート』でコラムニストを務めるイタリアサッカー連盟(FIGC)の現役理事であり、イタリア『トゥット・スポルト』の編集長も務めたジャンルカ・パドバン氏が最新のコラムでデル・ピエロ氏の近況を解説。どうやらサッカー界復帰の動きがあるようだ。

「この夏はデル・ピエロにとって実り多き期間となったようだよ。最近はUEFAプロライセンス・コーチングコースの課程を修め、イタリア代表でもセリエAでも全てのプロカテゴリーで指導できるようになったんだ」

「ほんの2日前にはアル・ナスルからスポーツ・ディレクター(SD)職のオファーがあるという一報が中東から届き、これは事実であることが確認された。そして、デル・ピエロ本人も飛行機に乗ってリヤドへ降り立ったことも確認された」

「このオファーは現場(監督やコーチ)ではなく、マネジメントに関わる仕事なわけだが、私が言いたいのは、まず彼が明らかにサッカーの世界へ戻りたいと考えているということ。もう一つはユベントス復帰という道以外ならどんな可能性でも開かれているということだ」

デル・ピエロ氏のサウジアラビア行きの可能性について言及しつつ、ユベントス復帰はないとしたパドバン氏。その理由も解説する。

「彼は整った人間であり、知性的な人間でもある。今のユベントスにはクリスティアーノ・ジュントリ(SD)がおり、上層部が競技面よりも経営面を重視しなくてはならない時期…こういったことをデル・ピエロも理解しているはずだ」

一方で「彼はオーストラリアとインドで選手キャリアを終え、現在はロサンゼルスに住んでいる男だ。サウジアラビアが魅力的に映っていることだろう。個人的にはその資金力を跳ね除け、最後はアル・ナスルに『ノー』と言ってくれると信じているよ。言うまでもない。彼が最も歓迎されるべき場所はイタリアだ」と母国帰還を呼びかけている。

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