日本代表MF久保建英がレアル・ソシエダで見せているセンセーショナルな活躍ぶりは、イタリアでも注目の的となっている模様だ。
現在22歳の久保は、昨年夏にレアル・ソシエダに完全移籍で加入。2019年のレアル・マドリード移籍以降はマジョルカやヘタフェといったクラブをローンで転々とする時期が続いたものの、“チュリ・ウルディン”(レアル・ソシエダの愛称)に加入してからの久保は本来の実力を発揮し、チームの中心選手となっている。
今季も公式戦9試合に出場して5ゴール2アシストと、しっかり結果を残している久保。その活躍ぶりを、イタリアメディア『CALCIOMERCATO』が特集している。
『CALCIOMERCATO』は「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)とラ・リーガで好成績を収めており、ソシエダの主役には間違いなく“タケ・クボ”の名前が含まれている」と伝え、「現在の移籍市場では少なくとも3,000万ユーロ(約50億円)の価値があり、日本サッカー界の新たな黄金時代を象徴する一人となっている」と、久保を称賛した。
また、同メディアは今夏の移籍市場において、昨季のイタリア王者が真剣に久保の獲得を検討していたことも伝えている。
「“日本サッカー界のメッシ”とみなされているクボは、移籍市場でナポリから熱視線を受けていた。結局、ナポリは移籍市場の最終盤に(デンマーク代表MFイェスパー・)リンストロムを獲得したが、それまではサポーターや批評家たちから何度も批判されてきた右サイドのポジションを補強するためにクボの獲得を慎重に検討していた」
最後に、『CALCIOMERCATO』はナポリ以外の名門クラブを引き合いに出し、久保に対するイタリア方面の強い関心を強調している。
「他のイタリアのクラブ、たとえばミランやユヴェントスが熱視線を送るようになるかどうかは誰にも分からない。ただ、後者は攻撃性能の高い右ウイングを探していることは事実だ」