【大日本】“デスマッチ新世代王者”石川勇希が若松大樹とライバル対決「絶対渡さない!」目指すは世界進出

大日本プロレスのBJW認定デスマッチヘビー級王者 石川勇希と、BJW認定世界ストロングヘビー級王者 青木優也がプロレスTODAY編集部に来社。

両王者が10月22日(日)、「NEW STANDARD BIG”B”〜ありがとうが爆発する日〜130 One thirty」シャトレーゼ・ガトーキングダム・サッポロ大会で、防衛戦を行う事が決定している。

デスマッチヘビー級王者の石川は、ライバルと認め合う2AWの若松大樹との防衛戦が決定。

ストロングヘビー級王者の青木は、“ストロングの象徴”関本大介との防衛戦が決定。

今回は石川に試合への意気込み、デスマッチ王座を獲得後見えてきた景色、そして新時代を築く上で目指したい事を聞いてみた。

「NEW STANDARD BIG”B”〜ありがとうが爆発する日〜130 One thirty」
シャトレーゼ・ガトーキングダム・サッポロ大会
日時:2023年10月22日(日)
会場:シャトレーゼ・ガトーキングダム・サッポロ

▼メインイベント BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合
30分1本勝負
【第48代王者】石川勇希 vs 【挑戦者】若松大樹
※3度目の防衛戦

①若松大樹とのデスマッチ王座防衛戦への意気込み

――それでは10月22日、北海道大会でBJW認定デスマッチヘビー級選手権試合を今回はライバルである2AWの若松大樹選手の挑戦を受けますが、試合への意気込みはいかがでしょうか?

今回3度目の防衛戦。今回は僕の方から逆指名って形で、若松大樹の名前を挙げさせてもらいました。今デスマッチの同世代の選手だったりっていうのは僕はいなくて、その中でライバルと呼べる存在が若松大樹と思ってます。

去年ちょっと僕が欠場してリングに上がれてない期間、その時大日本のリングで一番輝いてたのが若松大樹だったなっていう部分で、僕自身も悔しくて何でそこに入れないんだろうっていう思いがあったり。復帰してからいざ戦ったら、シングルマッチで負けて、自分自身上がれるチャンスっていうのを逃した。

一番負けたくない相手であり、一番悔しい思いをさせられてきたのは若松大樹なんで、このビッグマッチ挑戦者に指名させていただきました。

――なるほど。今は立場が逆転して、若松選手が今石川選手に対する嫉妬心がものすごく上がってきているような段階だと思うんですね。そしてデスマッチのライバルと認め合う存在なだけに若松選手も今回は相当意気込んでるんじゃないかなというふうに思います。試合を通じて前哨対決を通じて感じる部分はありますか。

前哨戦では1回2回当たって、やっぱり若松大樹の勢いってのはもうずっと感じてるんすけど、やっぱ、このベルトに対してもそうだし、石川勇希に負けたくないって思いはめちゃくちゃ感じますね。

――お互いがライバルと認識しているがゆえに、やはり同世代と対戦するっていうところでは、上の世代や他の世代を戦うよりも、より燃えてくるものってやはりありますか?

やっぱりより負けたくないなっていうのは、思いますね。やっぱ自分が先に行きたいとか、去年なんならちょっと置いていかれてるぐらいの感じは僕は感じてたんで。今チャンピオンになったからこそ、より負けたくない。

――石川選手の欠場期間中は若松選手が他団体でありながら、大日本プロレスのリングでしっかりと実績を積み上げてきましたよね。石川選手としては相当悔しい思いをしていたと思いますが、どんな心境でした。

いや、とにかく悔しかったっすよ。そとから乗り込んで来てるけど、大日本のお客さんを味方につけてたと思うし、その中でちゃんと結果を出して『最侠タッグリーグ』も優勝して、それをリング下から見ても本当にキツかったっすね。

――正直、若松選手がアブドーラ・小林選手と組んで優勝するとは驚きました。あの時はまだデスマッチの新鋭ファイターというようなレベルで見てた人も多かったと思います。今ではデスマッチファイターとして若松選手のネームバリューも上がってきましたが、石川選手はどういったところが若松選手がファンの気持ちを捉えてるだとか魅力だと感じてますか。

タイプ的には僕と逆ぐらいの感じで、お客さんを引きつける力を持ってるなというふうに思ってて、やっぱ小林さんとこのそばにいるからこそ、お客さんを味方につける力を持ってるなっていうふうに思いますね。

――なるほど。2AWでも通常のプロレススタイルでタッグのチャンピオンでもありましたので、しっかりとそういう両面で結果を残してきています。若松選手としては大日本の象徴であるデスマッチ王座、今回の試合に向けての気持ちを高まってると思います。

やっぱ大日本プロレスのリングに上がってるからこそ、ベルトっていう形で結果が欲しいと思ってる若松大樹より、僕はこのベルトに対しての思いは間違いなくあるんで、絶対渡さないです。

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②デスマッチ王者となって見える景色はどう変わった?

――デスマッチ王者となり、これまでの防衛戦を重ねてきましたが振り返るといかがでしたか?

1回目2回目どっちも影山選手、優作選手、どちらもデスマッチヘビー王座を巻いたことない選手ですし、デスマッチの世界に入ってきてまだキャリア自体も浅い選手との防衛戦だったんで、それってのは僕自身一つのチャレンジでした。

新しい世代でこのデスマッチヘビーの新しい歴史を作りたいっていうのがあったんで、そのチャレンジを一つ二つクリア出来たと思ってるんで、ここで若松大樹、過去の戦績は正直、分が悪いですけど、相性は悪くないと思ってます。次のシングルは、絶対に負けられないっす。

――お客さんも本当にお2人の、ライバル対決に対しては、多分期待値もものすごく高いと思います。そしてデスマッチ王者となって見える景色だとかっていうのは何か自分の中で感じる部分ではありますでしょうか?

やっぱりベルトを取る前、ベルトを追いかけてチャンピオンになって、自分が大会のメインイベントに出る、やっぱり見えてくるものっていうのはちょっと違うのかなと思ってて、一番は責任感ですね。今までいろんな人が巻いてきて、いろんな人がこのベルトを目指してきて、そういう人たちのたくさんの思いが詰まったベルト。

今、自分が持ってるんでそういう人たちの思いを込めて試合したいですね。

――メインイベンターになってチャンピオンとして大会も閉めないといけないっていうプレッシャーもありますね。

本当、それは今までほぼほぼなかった経験なんで、チャンピオンになってから急に出てきたんで。でも、だんだんと慣れてきたって言ったら変ですけど、試合に出るからには、自分が最後勝って大会を締めてお客さんにいい気持ちで帰ってもらうっていうのは、もっともっと意識してやっていかなくちゃいけないかな。

――ちょっとずつ自分の中ではこっちに足がついてきたなって感じがします。

前よりはなんかふわふわしてたり、ネガティブな部分はなくなりましたね。

――防衛戦を重ねるうちに自信に繋がってきたという感じですかね。

それはあります。

――特に新しい人たちとの戦いでファンの人たちを納得させないといけない立場ですよね。

そうですね。

――確かに顔ぶれなんかも含めて、大日本プロレスのデスマッチ路線に新しい風が吹いてきましたね。そしてお客さんとの戦いでもあるとは思うので何かそういったところでプレッシャーはありますか?

やっぱりお客さんから見たら、まだ若手のデスマッチファイター、若手のチャンピオンという風に、まだ思われてるかなって。結局、伊東竜二、アブドーラ・小林っていうのがお客さんの中で1番2番にあって、その下にチャンピオンだけど石川勇希っていう存在があるのかなっていうのは、体感としてあるんで。そういうお客さんのそういうのも一掃したいっすね。

――なるほど。今回は1回目の王座戴冠なんで、どのチャンピオンでもそうですけど、1回目の王座戴冠というのはなかなか地に足がついて行かないと言われますが、それが2度目の戴冠とか3度目の戴冠になってくると、また違う景色が見えてくるということを言われるので、今は自分自身の王者像を磨いている最中かと思いますので今の石川選手を多くの人に見てもらいたいですね。

有難うございます。

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③新時代を築くうえで今後目指したい事

――大日本のデスマッチ王者として新時代を築く上で、今後目指したいことっていうような何かイメージありますか。

新時代っていう言葉で言えばさっきも言ったんすけど、やっぱりチャンピオンになって、このベルトをまだ巻いたことがない人だったり、デスマッチに新しく飛び込んできた選手と大日本で新たな歴史を作りたいっていうのもあるし、大日本のデスマッチの歴史を作って、守ってきた人たちとも戦って、そこでも新しい歴史を作りたいと思ってるんで、石川勇希だからこそ見せれるデスマッチを見せていきたいと思います。

――東京ドームでデスマッチもいいですね。

前回のインタビューでも言われてましたよね(笑)

――いやぁ、大きな夢もあると面白いなと思いまして(笑)

でも大日本プロレスのデスマッチというものを世界に進出させたいし、海外に出てデスマッチ王座の防衛戦もしてみたいですね。

――それは素晴らしいですね。

大日本のデスマッチは世界でも通用するものだと自信を持っているし、来日外国人選手との闘いでもすごい刺激があるので、自分自身が海外に出て防衛戦をして、世界に大日本プロレスを知ってもらいたいですね。

――確かに大日本プロレスのデスマッチであれば、世界で通用するコンテンツだと思います。今は来日外国人の方も増えてきてて、来年に向けても多分もっと増えていくんじゃないかなと思うので外国人の方に向けて大日本プロレスをもっとアピールしたいところですね。

僕自身まだ海外経験ないんですけど、海外のデスマッチっていうのも経験したみたいですね。つい最近もBAKAGAIJINと呼ばれるマッドマン・ポンドやネクロ・ブッチャーあたりが来て大日本マットを荒らしていったんで、そこにやり返さなくちゃいけない部分もあるし。正直すごい刺激を受けて、今までやってきてない、また違うデスマッチっていうのを感じたんで、やっぱもっと世界を感じてみたいっすね。

――なるほど。

逆に日本から世界に打って出るっていうのも新しく出していけるスタイルになるのかもわかんないっすね。

――世界に打って出れるようなコンテンツになってると思うので、石川選手が海外のファンも引きつけてきてくれるようなデスマッチ王者というのは新しい風景が見られそうですね。石川選手としてはやっぱりチャレンジしていきたいっていうのがあるんですね。

ありますね。海外はやっぱ世界観変わると思いますし、自分が育った場所とはまたちょっと違うし。

――今、来日されてる外国人選手たちとの戦いはどうですか?

自分自身がやってみて、やっぱ楽しいっすね。マッドマン・ポンドやネクロ・ブッチャーに関しては本当に何されるかわかんないっていう恐怖もあるけど、でもやってて楽しいし、そういう部分ではやっぱり海外勢との対戦も今後視野に入れていきたいという感じです。

④北海道遠征に向けてメッセージ

――最後にですね、北海道遠征含めた大会へのメッセージをお願いいたします。

今回この札幌大会では3度目の防衛で僕自身生まれは北海道函館市札幌まで車で5時間、ある意味ホームだと思ってるんで、そのホームでデスマッチのライバル若松大樹と戦えるっていうは本当に嬉しく思ってる部分もあります。ただ、このベルトを渡すつもりは全くない。必ず僕が防衛します。

――今日はありがとうございました。

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

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▼【写真】BJW認定デスマッチヘビー級王者・石川勇希&BJW認定世界ストロングヘビー級王者・青木優也

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