ニューロティカ×Diamond Shake - 新宿ロフト出演回数最多バンドによる渾身企画のラストを飾る第10弾は、ダイアモンド☆ユカイとshakeによるDiamond Shakeとのまさかの異ジャンル対バン!

バンドっていいよね。やっぱりバンドで歌ってるときが一番いいなっていうのをこの歳になって思う(ダイアモンド☆ユカイ)

アツシ:ユカイ兄さんとは、JOEさん(G.D.FLICKERS)のお店で何度かお会いしていて。JOEさんがいつも「ユカイ兄さん」って呼んでて、「僕もユカイ兄さんって呼んでいいですか?」って言って、「いいよいいよ」と言っていただいて。

ユカイ:え、本当? 酔っ払ってるから、覚えてないな。

shake:ピエロのメイクしてると分かるんだけど、素顔だとね(笑)。

アツシ:あと、横浜BAYSISで、ROLL-B DINOSAURと対バンさせてもらったこともあって。

ユカイ:あ~、そうだったね。全く記憶がなかった、失礼しました(笑)。

──ニューロティカの『Big Wednesday』の10本目、大トリとして出演するDiamond Shakeですが。ロティカから対バンのお誘いを受けての感想はいかがでした?

ユカイ:shakeの息子がニューロティカのファンなんですよ。

shake:そう。(仲野)茂の正月のイベントでニューロティカを観て、好きになって。アルバムをいっぱいくれたから、車の中でず~っと聴いてたんだよ。

アツシ:わぁ、嬉しいなぁ。ありがとうございます!

shake:あと、ドラムのナボさんがRED WARRIORSも知ってくれてると思うんだけど、ピンク・フロイドが好きなんだよね? それでピンク・フロイドのトリビュートをやったときに観に来てくれたりして。

カタル:ナボちゃんはピンク・フロイド大好きなんで、shakeさんがそういうことをされてるというのに、凄いリスペクトを感じてると思うんです。

shake:お酒飲んでゆっくり話してって機会はなかったから、会えるのが楽しみだね。

ユカイ:でも、ニューロティカは凄いよね。去年は日本武道館でやったんでしょう? 俺たちより全然ビッグじゃん。

アツシ:いやいやいや!(笑)

──“史上最遅の武道館ワンマン”というキャッチフレーズでした。

shake:へ~、でもいいよね。そういうほうがいいよ。武道館はどうだった?

カタル:いや~、楽しかったんですけど。時期も時期だったので、前日まで動員を心配してました。

shake:武道館いいよね、あんな会場って他にないもんね。お客さんがたくさんいるんだけど、近いっていうね。アリーナ会場だと、奥のほうは暗闇の中でなんだか分からないから(笑)。

アツシ:いろんなバンドの人が、「武道館が味方してくれる」って言ってたんですけど、やってみたらその通りで。凄くやりやすかったです。

──あっちゃんとカタルさんは、Diamond Shakeが『Big Wednesday』にご出演いただけると聞いて、いかがでした?

カタル:いや、驚きましたよ! 名前が上がったときも、「まぁ、無理だろう」と言ってて。「聞くだけ聞いてみたら?」ってオファーさせていただいたら、出てくださるって。

shake:意外と思いつかない組み合わせだよね。でも世の中的に見れば、音楽的には近いと言えば近いよね。エレキギターがガーッとやっててさ。

カタル:そう言っていただけるだけで、凄く光栄です。

shake:これまであまり接点はなかったけど、同じ時代にやってるしね。結成はいつ?

アツシ:1984年です。

shake:RED WARRIORSが1985年だから、ほとんど一緒だよ。

ユカイ:そうだね。一緒の時代にいたんだもんね。

アツシ:僕たちはず~っと新宿ロフトです(笑)。

shake:いや、それが凄いよ。速い曲ばかりで、ず~っとやってるんだから。

アツシ:速い曲が大好きで、遅い曲を唄うとお腹が痛くなっちゃうんです。

ユカイ:そうなんだ、面白いね(笑)。

カタル:僕、去年出たDiamond Shakeの1stアルバム『DIAMOND SHAKE』を聴かせていただいたんですが、凄くカッコ良かったです。

ユカイ:あ~、ありがとう。

カタル:最後の曲「666(Angel number)」がまぁ、凄いことになってましたね! 昨今、曲がどんどん短くなって、イントロがなくなってという時代に、王道のロックといった感じで、凄い聴き応えのあるアルバムになっていました。本当に凄かったです。

shake:ありがとう。ずっと一発録りでやってるんだよ。

──“ロックンロールの再生”をテーマにしたDiamond Shakeですが、やってみて分かった面白さや手応えってありました?

shake:RED WARRIORSもやってるけど、RED WARRIORSは昔の曲もあってこそというのがあるから。勝手に新しい曲を作って、それだけ演るわけにもいかないんだけど。歳取れば取っただけ、音楽的なところでの面白みもいろいろ知ってくるからさ。ロックンロールバンドってやんちゃだけど、いま思う面白みでできるというか。そこがDiamond Shakeは楽しいね。

ユカイ:バンドっていいよね、本当にそう思う。バンドがないとソロでやるしかないんだけど、バンドって簡単にできそうでできるもんじゃないから。Diamond Shakeもshakeとはこうしてやれるけど、良いメンバーと出会ってバンドができるっていうのは凄くラッキーだったと思うよ。世代も近いメンバーが集まって、せーので音合わせてると、バンドにしかない喜びがあるし。俺はガキの頃から、ロックンロールバンドで唄うボーカリストになりたいと思ってて。時代と共にソロをやったり、オーケストラで唄ってみたり、いろんなことに挑戦してきたけど。いろんなこともやってきた結果、やっぱりバンドで唄ってるときが一番いいなっていうのを、この歳になって思うね。

たまには場違いな曲やってみたら? こっちだって場違いな曲やるんだから(笑)(shake)

──コロナ禍でせーので音を合わせることもできない時期もあって。最近はようやくお客さんがライブハウスに戻ってきてますが、平日は客入りが厳しかったりして。『Big Wednesday』は、平日もライブハウスに来てもらおうと企画したイベントなんです。

shake:うん、凄くいいよね。対バンのときはさ、俺たちが先に出て、ニューロティカがやって、セッションをやってって感じ?

カタル:え、セッションもやっていただけるんですか!? どうしましょうか?

shake:ニューロティカの曲をやるんだよね? 「チョイスで会おうぜ」だっけ?

ユカイ:そう、簡単そうだったから(笑)。

アツシ:本当ですか!? ヤバい! いま初めて聞いたんで、鳥肌立ってます(笑)。

shake:どうせだったら、もう一曲演ろうよ。「△△△」の曲とか。

アツシ:え~っ!? 僕、英語の曲が唄えないんですよ……。

shake:たまには場違いな曲やってみたら? こっちだって場違いな曲やるんだから(笑)。「×××」でもいいけどね。それだったら唄えるだろうし。

ユカイ:それでもいいよ、日本語だったら唄えるでしょ?(笑)

カタル:最高ですね! 僕はワクワク感しかないです。

アツシ:私はギターも弾けません、音符も読めません、外人の音楽もほとんど聴きません。だからいま、「×××」って満面の笑みで言われたときは、どうしようかな? と焦ってたんですが。「×××」でしたら、一生懸命頑張って唄わせて頂きます!

shake:ははは。「×××」だったら、声的にも合ってると思うよ。面白そう。

アツシ:僕以外の3人がロックが好きなので、みんなも喜ぶと思います。

──わはは! 39年もロックバンドやってるんですから、あっちゃんだってロックは好きでしょう!?(笑)

アツシ:いや、俺の歌聴いてびっくりされちゃうかもしれないから。いまから帰って練習します、カラオケ行ってきます!(笑)

──ニューロティカはDiamond Shakeとの対バンに向けてのビジョンはありますか?

アツシ:いや~、いまの話でセッションのことで頭がいっぱいですけど。あとはMCでお客さんのハートを掴みたいですね(笑)。

カタル:掴めるかなぁ?(笑) 僕はこのカッコいい先輩たちの後にニューロティカってのが、あまり想像できないですけど。なんとか頑張っていかなきゃいけないですね! ……としか言えないです。

──あっちゃんとカタルさんは、せっかくの機会なので、ユカイさんやshakeさんに聞いてみたいことはありますか?

カタル:唐突ですけど、お二人とも凄いスタイル良いですけど、体作りはされてますか?

shake:俺は運動してるよ。食事も多少、気を使ってるけど。それよりは運動かな? 40代後半くらいから、ちょっとやり始めたんだけど。60代になってもっとやりたくなって、運動するようになって。やってると体も締まるし、気分もいいからね。

ユカイ:俺は運動やめたの。一時期、運動をやりすぎて、ボクシングとかもやってて。とことんやらないと運動した気にならないから、47歳まで凄い運動してたの。そしたら、倒れちゃって、救急車で運ばれて。結局、貧血だったんだけど、追い込みすぎてたから、その運動量が自分に適してないっていうのが分かって。運動するのをやめたんだよね。

カタル:やめたら変わりました?

ユカイ:筋肉が落ちて、やっぱり体つきが変わったね。運動やってたときは細いけど、筋肉で重かったんだけど。運動をやめたら、ガリガリになっちゃって。これはヤバいと思って、いまは自分なりにやってる。腹筋とか腹筋とか屈伸とかさ。でも、一番良いのがラジオ体操。YouTubeで観れるから、どこでもやれるしさ。毎日やるにはちょうどいいよ。ラジオ体操やってから、腕立てとか腹筋とか、一連の運動を8分間だけやるの。ラジオ体操で調子いいなと思って、8分だけならできちゃうからオススメだよ。

カタル:はい。じゃあ、ラジオ体操から見習わさせていただきます!

──あっちゃんはせっかくの機会に聞きたいことはないですか?

アツシ:なんだろな? 質問ではないんですけど。お二人は少し上の世界の人というか、手の届かないところにいるって気持ちがあったんですが。こうして、ライブハウスに降りてきていただいて、その嬉しさは凄くあります。まさか対バンさせていただけると思わなかったので、自分に新たな刺激を与えていただけるんじゃないか? と思って、凄く楽しみにしています。

カタル:また自慢話が増えたね。

アツシ:そうそう、冥土の土産がね(笑)。自慢話をたくさん作るために生きてるんで。

カタル:あっちゃんは夢もプレッシャーも広がったけどね。

ユカイ:夢はプレッシャーだね。

アツシ:いいですね、見出しになりそうな言葉ですね!

──そして、ニューロティカは『Big Wednesday』を終えた後、日比谷野音ワンマンが控えていますが。野音でのライブを何度も経験されているユカイさんとshakeさんから、日比谷野音のライブへのアドバイスは何かありますか?

shake:野音かぁ。この季節だと、暑さはないもんね?

ユカイ:雨さえ降らなければ気持ちよくできるよ、天国でしょ。

shake:あと、リハーサルをどういうふうにやるか? みんな外に丸聞こえだから、当日演る曲をそのままやるか、違う曲をやるか?

カタル:なるほど! 去年の野音のときは何も考えず、そのままフルでやってました(笑)。

アツシ:そんなこと考えてる余裕なかったね。

shake:早く来たお客さんが外で聴いてるじゃない? そこでちょっと面白いことをやったりして、コミュニケーションを取るっていうのもいいんじゃない? あとはライブに全く関係のない、公園に遊びに来てるアベックを邪魔する曲をやるとかね(笑)。

アツシ:それいいですね! 面白いです、いただきましょう(笑)。

ユカイ:公園でデートしてるカップルには、迷惑な話だよね。

アツシ:「そこのカップル、イチャイチャしてんじゃねぇ! 俺には見えてるんだぞ!!」って、マイクで怒鳴りつけてやります(笑)。

──では、最後にDiamond Shakeからも『Big Wednesday』への意気込みも聞かせてください。

shake:難しいところだよね。ニューロティカに合わせられないしね。

ユカイ:俺たちもステージを走る曲があったら、走るんだけどね(笑)。

shake:でも、全然違うテンションのステージにはなると思うから、そこが面白いと思うし。前説があれば、良い影響でなにか起きそうな気もするし。当日を楽しみにしています。

ユカイ:今日話して、楽しみが増えたよ。「最初から見逃さずに観て欲しい」って、X(Twitter)で煽っておくから(笑)。

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