【日本保険薬局協会】新会長に総合メディカル三木田副社長/ベテラン副会長が窮地に立つ組織を〝リリーフ〟として守る

【2023.10.06配信】日本保険薬局協会は次期会長に、協会の副会長で総合メディカル株式会社の三木田慎也代表取締役副社長を充てる人事を内定した。7日に名古屋市で開催する定時理事会で正式に決定する。

日本保険薬局協会は次期会長に、協会の副会長で総合メディカル株式会社の三木田慎也代表取締役副社長を充てる人事を内定した。7日に名古屋市で開催する定時理事会で正式に決定する。首藤正一前会長は9月28日の常任理事会で、自社アインファーマシーズによる敷地内薬局の不正入札問題によって「対外活動が困難なため」、辞意を表明。常任理事会もこれを了承し、現在会長職は「空席」となっている。

三木田新会長は1952年生まれの71歳。1997年にアインメディカルシステムズの代表取締役社長に就任。2007年8月に総合メディカルに入社し、東京本社常勤顧問として着任、同年10月には常務執行役員となり、その後、09年に取締役、10年に常務取締役、11年に専務取締役と順調に昇格、16年には代表取締役副社長に就いた。

一方、新会長人事に関しては、吉野隆之専務理事が28日の会見で「理事会での議論を待つ」と述べ、詳細を明らかにしていない。既定路線である副会長からの昇格も「ノーコメント」と続け、煙に巻いている。

そのかたわら、首藤前会長は8月5日に開催された「4団体会長シンポジウム」で、会長人事の方向性を解説。「エヌファは今、副会長に女性がひとり。常任理事には3人の女性がいる。次の会長は女性になるんじゃあないかなと。(主要業界団体で)1番最初に女性が会長になるのかなと思っています」などと発言。〝初の女性会長の誕生〟を示唆していた。こうした方針そのものは会内に残る模様だが、今回の人事では、副会長のなかでも「最年長」で安定感のある三木田氏に白羽の矢が立った格好だ。

三木田新会長の任期は、来年5月に開催を予定する定時総会までの1年弱。その意味では〝リリーフ〟役と見られる。ベテランリリーバーが窮地に立つ組織を守る役割を担う。
(医薬 コラムニスト/ジャーナリスト 玉田慎二)
2023年10月6日朝7時配信の有料版「ドラビズ for Pharmacy」内記事から転載

【編集部より】
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