「ミライバス」で兵庫へようこそ! 万博「関西パビリオン」起工式 建設費は「1割上振れ」

大阪・関西万博の兵庫県ゾーン・メインホール「ミライバス」のイメージ(兵庫県提供)

 2025年の大阪・関西万博に出展する関西広域連合は6日、大阪市の人工島・夢洲で「関西パビリオン」の起工式を行った。展示に参加する兵庫県の斎藤元彦知事ら9府県の代表者が出席。建物は24年冬までに完成予定で、各地域の歴史や文化を発信する。

 パビリオンのテーマは「いのち輝く関西悠久の歴史と現在」。広域連合の構成府県に加え、福井、三重の2県も参加する。灯籠をイメージした高さ12メートルの六角形の建物になるという。

 兵庫県は、シアター形式の展示「ミライバス」を設ける。映像やグラフィックスで兵庫の魅力を紹介し、県内全域で展開する「フィールドパビリオン」への誘客につなげる。

 パビリオンの建築費は約5億2千万円を見込む。ただ、資材価格や人件費の高騰で会場全体の建設費が上振れしていることから、広域連合長の三日月大造・滋賀県知事は「(費用を)精査しているところ」と説明。同連合の担当者は「1割ほど上振れする見通し」としている。

 斎藤知事は「(25年は)阪神・淡路大震災から30年の年に当たる。震災復興のつながりで他府県と連携する中で、全国に万博をアピールしたい」と話した。(鈴木雅之)

© 株式会社神戸新聞社