レブロン、八村塁とのワークアウトの感想に「最悪だったよ」と冗談

一緒に練習していたレブロンと八村

この夏、レイカーズと再契約を交わした八村塁はレブロン・ジェームズと共にワークアウトを行った。昨季途中からチームメイトになった2人だが、その距離感はさらに縮まったのだろう。レイカーズが現地10月5日(日本時間6日)にSNSに公開したのが、ジェームズによる八村とのワークアウトの感想動画。その口から飛び出したのは「一緒にトレーニングしてきた中で最悪だったよ」という冗談だった。

NBA4年目のシーズンとなった昨季、八村はウィザーズで開幕を迎えたが、1月23日にレイカーズへトレード。以来、スターターとしても活躍し、プレイオフ進出に貢献。63試合に出場して、11.2得点、4.5リバウンド、0.9アシストというアベレージを記録した(ウィザーズ在籍時含む)。その活躍が評価されて7月6日に再契約を交わすことになる。残念なことにワールドカップは欠場となったものの、その際に発表したメッセージで「来シーズンに向けてこの夏はトレーニングに集中し、体のコンディションを整えさせていただきます」と伝えていた。

そのトレーニング相手となったのが、昨シーズンにNBA最多得点記録を更新したジェームズである。トレーニングキャンプ入り直前、レイカーズはロブ・ペリンカGMの「トレードで塁がここに来たことは、彼は復活すると感じたんだ。再び選手として生き返った。 (このオフシーズンは)レブロンとのトレーニングにほとんどの時間を費やしていた。計画的にやっていた」という言葉を紹介しているが、かなりの時間を一緒にワークアウトしていたようだ。

投稿動画は、ジェームズに対して“今夏、塁と一緒にトレーニングした感想を教えてください”という質問から始まる。まず「It's been horrible.(ひどかったね)」と語ると「一緒にトレーニングしてきた中で最悪だったよ。ひどいんだ」とドリブルを突く八村に向かって続ける。すると次の瞬間、ジェームズが振り返って笑顔を見せると、「I love him.(彼は良かったよ)」と小さな声で語った。ジェームズが八村に冗談を言う。いい関係を築けているからこそのシーンだと言える。

NBA史に残るスーパースターであるジェームズはすでに38歳。共にワークアウトをするという経験は、このタイミングでレイカーズにいたからこそ実現できたことであり、それに足る選手だと認められている証しとも言ってもいいだろう。レイカーズのプレシーズンゲームは現地10月7日のウォリアーズ戦からスタートし、同24日のナゲッツ戦からレギュラーシーズンが開幕する。果たして、八村はどんな成長を果たしているのか。そのプレーが今から楽しみである。

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