本格化する就職活動 異例の「超売り手市場」で企業が高校生にアピール 広島

本格化する高校生の就職活動。少子化やコロナ禍などをうけ、異例の「超売り手市場」に人材の獲得競争は高まりを見せています。

広島市南区で行われた合同説明会には、広島県内外の16社が出展し、約50人の高校生が参加しました。

参加した高校生

「自分がやりたいことと企業の考えが合わなかったりするので(企業を)探すのが大変かなと思います。」

「働きやすい職場がいいなと思います。人間関係がいいとか。有休をちゃんと使わせてくれるとか。」

2024年春に就職を希望する県内の高校生は、1991年度以降最も少ない2356人。一方で企業の求人は前年から14%も増加しています。

仕事を求める高校生1人に対して何人の求人があるかを示す有効求人倍率は4.31倍で過去最高に。東京・大阪に次ぎ全国で3番目の高さです。

ジンジブ担当者

「若手人材をとっていきたい、高卒をとっていきたいという思いが企業も強くなってきているし高校生自身も進学率も高くなっているので。」

“超”売り手市場を前に企業側はあの手この手です。

自動車整備会社の採用担当

「普段触れない工具とかにも触ってもらって記憶に残るのでいいかなと。昔は何人も面接に来ていたんですけどそれが急に止まってしまい若手の力が足りない。」

なかには初めて高校生の採用を始めたという企業も。

ホテルの採用担当

「実は数年前まで(大学生の内定)辞退はほとんどなかったんですが、ここ数年辞退が続いていて状況が少しずつ変わってきているんだろうなと感じています。」

止まらない少子化を前に“採用競争”はかつてないほど過熱しています。

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