7カ月ぶり国内参戦の笹生優花 フィールド唯一のイーグル奪取

フィールド唯一のイーグルを奪取。笹生優花は1アンダーで発進した(撮影/高藪望)

◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 初日(6日)◇東名CC(静岡)◇6590yd(パー72)◇晴れ(観衆2301人)

国内ツアーは3月「Tポイント×ENEOS」(2位)以来、7カ月ぶり2試合目の出場。笹生優花は「71」で回り、1アンダーの53位で滑り出した。前週は米国アーカンソー州での米ツアーに出場し、帰国したのは開幕3日前の火曜日。時差ボケは問題なく、体調万全で今大会に乗り込んできた。

日本に到着したのは火曜日。そのまま会場入りしたという(撮影/高藪望)

今大会に出場するのは2020年以来2度目で、昨年からスポンサー契約を結ぶホンダのホステスプロとして臨む。アップダウンの激しいコースには「距離感が大事になる」とセカンド以降のショットに気を払いつつ、楽しむ心を忘れないスタイルはいつも通り。前回の出場時には最終日の3番(パー5)でイーグルを奪い、大会を盛り上げた記憶も鮮明だ。

この日の前半3番は2打目をグリーン左手前のバンカーに入れてイーグルとはならなかったが、2番から3連続バーディを奪う好発進。9番、10番(パー3)で連続ボギーを喫したものの、3つ目のパー5となった11番でイーグルを奪った。残り50ydの3打目を56度のウェッジで打ち、ピン手前20mから転がってカップインした。

出入りの激しい内容で「71」(撮影/高藪望)

「グリーンに乗っていたわけでなく、たまたま入ったという運もあるけど、入って良かったです」とラッキーを強調したが、昨季は米ツアーで全体1位のイーグル数(17個)をマーク。持ち味とするスケールの大きな攻めのプレーで、フィールド唯一のイーグルを奪ってみせた。何よりもその飛距離に、同組で回った岩井千怜も「すごいなって。これぐらい私も飛距離があればと思った」と刺激を受けていた。

難しいシチュエーションでのショットも強いられた(撮影/高藪望)

1イーグル4バーディ、3ボギー1ダブルボギーと出入りの激しいスタートから、まずは50位タイ以内までの予選通過が目標になる。せっかくの一時帰国、最終日まで魅せるゴルフでファンや関係者の期待に応えたい。(静岡県裾野市/石井操)

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