神奈川県警押収 虐待受けたとされる犬5匹が行方不明 「立証を検証できない」

動物愛護団体「レスキュードアニマルネットワーク」のシェルターで保護されている犬=藤沢市石川

 動物虐待の疑いがあるとして神奈川県警が動物愛護団体から押収した犬や猫計約110匹のうち約80匹の行方が分からなくなっている問題で、横浜地検が起訴した事実で虐待を受けたとされる犬7匹のうち、5匹が行方不明の80匹に含まれていることが6日、分かった。同団体代表の男性の代理人弁護士は「裁判となった際に証拠物がなければ検察側の立証を検証できず、問題だ」と指摘している。

 藤沢北署は2021年9月、動物愛護法違反(虐待)の容疑で動物愛護団体「レスキュードアニマルネットワーク」(横浜市神奈川区)のシェルター(藤沢市石川)を家宅捜索し、犬と猫計107匹を押収。署では管理できないため別の動物愛護団体に管理を委託したが、その後この団体が分裂したため押収した犬猫の多くが行方不明になった。

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