6日の青森県内は西高東低の気圧配置が強まり、八戸市では最大瞬間風速30.7メートルを記録するなど、強風と大雨の一日となった。各地で倒木や屋根のトタンが剥がれるなどの被害が発生。津軽の海上は大しけとなり、交通にも影響が出た。
青森地方気象台によると各地の最大瞬間風速は6日午後9時現在、十和田市が24.3メートルで10月の観測史上最大。東通村小田野沢23.0メートル、鯵ケ沢22.2メートル、むつと外ケ浜町蟹田22.0メートル、青森21.7メートル、弘前11.0メートルなど。降り始めの4日午後9時から6日午後4時までの降水量は青森市酸ケ湯83.5ミリ、深浦61.5ミリ、弘前市岳57.0ミリ、青森大谷51.0ミリなど。
十和田市中心部の稲生町にある2階建てビルでは6日昼前、屋根のトタンがめくれ、十和田消防署員が応急処置に当たった。同署によると、他にも屋根のトタンが剥がれるなどの被害があった。
五所川原市蓮沼の五所川原南小学校近くを通る県道では6日朝、歩道上に根元から折れた街路樹が倒れているのが見つかった。市によると撤去作業は同日午前7時半ごろまでに終わり、同小の教職員が登校する児童を付近で見守った。
むつ市大湊石橋の国道338号では6日午後、海上自衛隊大湊弾薬整備補給所の敷地内に植えられた木が倒れ、川内地区から市街地に向かう車線の一部をふさいだ。海自大湊地方総監部などによると、午後1時前から片側通行となったが、撤去作業により同3時過ぎに復旧した。
青森海上保安部によると6日午前8時半ごろ、今別町の今別漁港内で、海上ボーリング調査用のやぐらが倒れているとの通報があった。やぐらは沖合に設置されている4基のうち1基で、天候回復後に復旧作業を行う予定。いずれの現場も人的被害はなかった。
青森地方気象台によると県内は7日夕方にかけ、上空の寒気の影響で津軽を中心に大気の不安定な状態が続く見込み。