テロリスト想定 宇野港で総合訓練 逃走船の追跡、制圧手順確認

小型ボートで逃走したテロリスト役を取り押さえる海上保安官

 玉野市宇野港の警備、港湾関係者らでつくる宇野港保安委員会は6日、テロリストの上陸を想定した総合訓練を同港で行い、逃走船の追跡や陸上で制圧する際の連携を確認した。

 玉野海上保安部、岡山県警、広島出入国在留管理局岡山出張所など10機関から73人が参加。外国船から港に上陸した男が警備員に刃物でけがを負わせ、別の小型ボートで逃走したーとの想定で取り組んだ。

 同保安部の巡視艇と玉野署の警備艇が協力し、発砲しながら逃げるボートを追跡し、停船させた。岸壁では別のテロリストを、駆けつけた警察官が警棒などで制圧。持っていたバッグからは爆発物が見つかり、県警機動隊員が重機を使って処理した。

 同保安部の長澤宏樹部長は「いつテロの脅威にさらされるか分からない。各組織の連携を強化して岡山の海を守っていく」と話した。

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