【杭州（中国）】2023年アジア大会レスリング競技第3日は10月6日、当地で女子3階級と男子フリースタイル2階級が行われ、男子フリースタイル57kg級の長谷川敏裕（三恵海運）が優勝、女子62kg級の尾﨑野乃香（慶大）が銀メダル、同68kg級の松雪成葉（ジェイテクト）と男子フリースタイル65kg級の山口海輝（日体大助手）が銅メダルを獲得した。
長谷川は中国とウズベキスタンの選手を破ったあと、準決勝で昨年のU23世界選手権優勝のアマン（インド）を12－10で撃破。決勝で北朝鮮の新鋭ハン・チョンソンを7－3で下した。2021年世界選手権61kg級3位以来の国際大会のメダル獲得で、優勝は2018年U23世界選手権57kg級以来。
この金メダルで、男子フリースタイルは2010年大会の米満達弘（66kg級）以来、3大会ぶりの金メダルを獲得した。
▲男子フリースタイルに米満達弘コーチ（左＝自衛隊）以来、3大会ぶりに金メダルをもたらした長谷川敏裕。右は日体大で指導する湯元健一コーチ＝撮影・保高幸子
尾﨑は2回戦で世界チャンピオンのアイスルー・チニベコワ（キルギス）と激突し、3－1で破った。続く準決勝で2022・23年にU23アジア選手権を連覇したイリナ・クズネツォワ（カザフスタン）をフォールで破ったものの、決勝でムン・ヒョンヨン（北朝鮮）に終了間際に逆転負け。世界選手権65kg級に続く優勝はならなかった。
松雪はウズベキスタンと韓国の選手を破ったあと、準決勝で2021年東京オリンピック代表（7位）のゾウ・フェン（周鳳＝中国）に敗れた。しかし、3位決定戦でカンボジアを選手に圧勝。昨年のU23世界選手権2位に続く国際大会のメダルを手にした。
山口は1回戦で昨年のアジア選手権と世界選手権を制したラフマン・アモウザドハリリ（イラン）に1－2で惜敗。相手が決勝へ進んだことで敗者復活戦へ回り、2連勝。3位決定戦で昨年世界3位のバジラン・プニア（インド）をテクニカルスペリオリティ（テクニカルフォール）で下した。昨年のアジア選手権3位に続く国際大会のメダル獲得。
76kg級の山本和佳（至学館大）は2回戦（準々決勝）でインド選手に敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
女子は全日程を終了し、「金3・銀1・銅1」を獲得。前回の「金0・銀3・銅2」から大きく回復した。
各選手の成績は下記の通り。
▲準々決勝で世界チャンピオンを破った尾﨑野乃香。決勝で落とし穴が待っていた…＝撮影・保高幸子
女子
【62kg級】尾﨑野乃香（慶大） 2位＝14選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●［6-6］MUN Hyongyong（北朝鮮）
準決勝 ○［フォール､1:11=8-0］KUZNETSOVA Irina（カザフスタン）
準々決勝 ○［3-1］TYNYBEKOVA Aisuluu（キルギス）
１回戦 ○［テクニカルスペリオリティ、0:33=10-0］NGUYEN Thi My Hanh（ベトナム）
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【68kg級】松雪成葉（ジェイテクト） 3位＝10選手出場《トーナメント表》
３決戦 ○［フォール、0:16=2-0］CHEA Kanha（カンボジア）
準決勝 ●［0-5］ZHOU Feng（中国）
準々決勝 ○［フォール、4:21=8-0］PARK Hyeonyeong（韓国）
１回戦 ○［5-0］ESENBAEVA Firuza（ウズベキスタン）
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【76kg級】山本和佳（至学館大） 11選手出場《トーナメント表》
準々決勝 ●［0-3］Kiran（インド）
１回戦 ○［2-0］HIDAYAT Varadisa Septi Putri（インドネシア）
※敗者復活戦へ回れず
男子フリースタイル
【57kg級】長谷川敏裕（三恵海運） 優勝＝15選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○［7-3］HAN Chongsong（北朝鮮）
準決勝 ○［12-10］Aman（インド）
準々決勝 ○［テクニカルスペリオリティ、2:51=12-2］SAFAROV Nodirjon（ウズベキスタン）
１回戦 ○［7-0］LIU Minghu（中国）
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【65kg級】山口海輝（日体大助手） 3位＝18選手出場《トーナメント表》
３決戦 ○［テクニカルスペリオリティ、4:31=10-0］Bajrang Punia（インド）
敗復２ ○［6-1］WEI Baowen（中国）
敗復１ ○［テクニカルスペリオリティ、4:18=10-0］RAKHMONOV Abbos（ウズベキスタン）
２回戦 ●［1-2］AMOUZADKHALILI Rahman（イラン）
１回戦 ＢＹＥ
