札幌活性化の節目遠のく 30年五輪断念・新幹線延期 観光や再開発痛手

北海道新幹線札幌延伸に向けて工事が進むJR札幌駅のホーム予定地=6日(野沢俊介撮影)

 札幌市が2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を断念し、北海道新幹線の札幌延伸も遅れることになれば、道都・札幌の経済活性化に向けた大きな節目が遠のくことになる。五輪と30年度末予定の新幹線開業による集客増を見込んでいた観光関係者からは「予想外の事態」と落胆の声が上がる。資材高騰と人手不足で計画見直しが相次いでいる札幌駅周辺の再開発事業は、不透明感がさらに増しそうだ。

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