羽生結弦 バイオリニスト妻とのハネムーン先にイタリアが急浮上した“2つのワケ”

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「こんなことになるとわかっていればもっと早く花嫁姿みせてあげたかった。孫を抱かしてあげたかった。仕事で成功する姿見せてあげたかった。結婚式で涙する父を見たかった」

一部週刊誌で羽生結弦(28)の妻として報じられた元バイオリニスト・A子さん。彼女は約11年前、父を突然死で亡くしている。冒頭の文章は、当時のブログ(現在は削除済み)の一節だ。

「倒れて30分後には息を引き取ってしまうほど急な事態で、A子さんは強く後悔していました。過去にはウエディングドレスのモデルをしていたこともありますし、人一倍結婚への思い入れが強いのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)

彼女や亡き義父のためにも、羽生は盛大に結婚を祝うはずだ。一体ハネムーンはどこへ行くのだろうかーー。

9月20日、ANAのインタビュー動画で、羽生は行ってみたい国に「イタリア」を挙げた。何げない回答だが、これは新婚旅行の候補地である可能性が高い。

なぜならイタリアといえば“バイオリンの街”だからだ。

「世界一のバイオリンとして名高い『ストラディバリウス』や、現存する最古のバイオリンなどを作った職人たちの聖地です。A子さんは中学時代に、中国地方の代表としてイタリアに派遣されて演奏したこともあるそう。プロになりさまざまな舞台を経験した今、改めてバイオリンの本場に行ってみたいと羽生さんに話しているのかもしれませんね」(音楽関係者)

羽生も、バイオリンを実際に弾いているような振付をプログラムに取り入れるなど、楽器には興味津々だ。

「以前から、プログラム曲を自分で編集するほど音にこだわってきました。また’22年には、ドラムやベースをやってみたいとテレビで語っていました。彼女に教わって楽器の弾き方を覚えたら、夫婦そろって音楽の旅を楽しむことでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

文化薫るイタリア新婚旅行計画の背景には、もう一つの理由があるようだ。

「羽生さんはフィギュアの魅力を全世界に広げていきたいと考えているといいます。現に、今年3月の東京ドーム公演『GIFT』は異例の全世界配信。着々と手はずを整えているようです。11月には初の全国単独ツアーを予定しています。妻を“チームゆづ”に迎えて、さらに力を付けた彼の次なるステップは、前人未到の世界アイスショーツアーなのではないでしょうか。新婚旅行もその下見を兼ねているはずです」(前出・スポーツ紙記者)

■グローバル系企業のスポンサーが羽生に殺到中

彼の野望に対し、思わぬ追い風も吹いている。ジャニーズ事務所の性加害問題により同社所属タレントのCM契約の打ち切りが続くなか、各社から最も需要が高まっているのが羽生だというのだ。広告代理店関係者はこう語る。

「かねて羽生さんは“広告効果が表れやすい”とクライアントから高評価でした。知名度や実績はアスリートのなかでも群を抜いています。さらに結婚を発表したことで、起用できるCM広告の幅が広がったことも人気の要因です」

なかでも、グローバル系企業からの問い合わせが殺到しているそうだ。

「海外では性加害問題に対する意識が国内以上に高く、今回も厳しい対応が求められています。そこでクリーンなイメージが強く、アジアやヨーロッパでの人気も高い羽生さんの名が挙がっているようです。これまで彼の年間契約金は1億円といわれていましたが、今後はそれを上回る可能性も十分にあります」(前出・広告代理店関係者)

以前には中国でのアイスショーの話もあったなか、世界ツアーの協賛を獲得できる絶好のタイミングで、イタリアを選ぶわけはーー。

「ヨーロッパのなかでもイタリアは羽生ファンの多い国なんです。サッカー大国のため、ほかのスポーツに関する報道が少ないなかでも、羽生さんは大手紙にしばしば掲載されていましたよ。著名なスポーツジャーナリストや小説家たちが集って、羽生さんに関するシンポジウムを開催したこともあります」(フィギュア関係者)

そしてなによりこの国は、次の冬季オリンピック開催地である。今回の羽生の「ANA」のインタビューの発言を受け、’26年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック公式Xは大喜び。羽生の写真を添えて、《We are waiting for you #YuzuruHanyu》と投稿し、ラブコールを送った。

「選手として出場しない初めての冬季オリンピックですが、羽生さんに何らかの形で関わってほしいという強い願いの表れでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

実は彼自身のフィギュアスケート人生にとっても、イタリアは特別な場所だ。’19年、GPファイナルでトリノを訪れた際、羽生はその印象を次のように話していた。

「大きなエネルギーがあるなと思っていて、自分がすごくスケートにのめり込んでいた時期の五輪があった場所ということもあり、いろいろな思い出がある。記録としてここに残っているものは一生消えないと思っている」

羽生が指しているのは’06年のトリノ五輪だ。荒川静香が日本フィギュア史上初の金メダルを獲得。男子では羽生の敬愛するプルシェンコが1位に輝いた。

「アップするときにワクワクが止まらなくて。滑りながら、憧れのなかで滑っているというか、そういう感覚でいました」

新婚旅行で憧れと思い出の詰まった地を再訪することで、今度は羽生が皆をワクワクさせる世界アイスショーの名案が浮かぶかもしれない。

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