角田裕毅、Q3まで0.004秒の予選11番手「自分のパフォーマンスに満足。明日はさらに上を狙う」/F1第18戦金曜

 2023年F1カタールGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はスプリント・フォーマットでの金曜予選で11番手を獲得した。Q2で10番手のバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)とのタイム差は0.004秒だった。

 角田のマシンには、パワーユニットのエキゾーストシステムのシーズン6基目、ギヤボックスのギヤボックスケースおよびカセット(GBX C & C)とギヤボックスドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントおよび補助コンポーネント(GBX DL)のシーズン4基目が入れられたことが、金曜に発表された。すべてシーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、角田の金曜について、次のように語った。

「裕毅はソフトコンパウンド新品2セットとともにQ2に臨み、それぞれのランでタイムを改善することができた。しかし最後のラップはQ3に進むのに十分なものではなく、わずか0.004秒の差でQ3入りを逃した。今シーズン、何度かあったことだが、またもや僅差の11番手という結果になった」

「しかし、少なくとも日曜にはポイント圏内に近い位置からスタートすることができる。決勝に向けてタイヤを理解することは簡単ではないが、チャンスを最大限に生かせるよう全力を尽くす」

2023年F1第18戦カタールGP 角田裕毅(アルファタウリ)

■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
FP1 6番手(1分28秒027:ソフトタイヤ/28周)
予選 11番手(Q1=13番手1分26秒058:ソフトタイヤ/Q2=11番手1分25秒301:ソフトタイヤ)

 自分のパフォーマンスに満足しています。高速コーナーを備えたレイアウトで、トラックリミットを簡単に超えてしまいがちなトラックですが、今のところ僕は超えていないので、よいことだと思います。

 Q3に進みたかったので、理想的な予選とはいえませんが、それでもポイントに近い位置からのスタートになるため、まずまずの結果です。

 僕自身が改善できる可能性のある箇所がいくつかあるものの、マシンのアップグレードはうまく機能しているので、楽観的に感じています。

 改善の余地があり、明日もまた(スプリントの)予選が行われます。今日よりよい結果を出すチャンスなので、楽しみです。

 FP1では風が強く、今日はトリッキーなコンディションでした。でも予選では風が穏やかになり、温度が下がり、FP1の時より多少走りやすいコンディションになっていました。

 風の影響で、周回ごとに、一部のコーナーでマシンの曲がり方が変わりますが、それはこのトラックの特徴のひとつであり、それが運転するのを楽しくする要素でもあります。

2023年F1第18戦カタールGP 角田裕毅(アルファタウリ)

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