松井玲奈、森香澄、丸山智己、須藤理彩、加藤貴子が「たとえあなたを忘れても」に出演

テレビ朝日系で10月22日にスタートする連続ドラマ「たとえあなたを忘れても」(日曜午後10:00=ABCテレビ制作)に、松井玲奈、森香澄、丸山智己、須藤理彩、加藤貴子が出演する。

堀田真由が主演、萩原利久が共演する「たとえあなたを忘れても」は、浅野妙子氏による書き下ろしの恋愛ドラマ。夢を失って生活苦に陥ってしまった女性と、記憶を失ってしまう解離性健忘症という障害を抱えながらもキッチンカーを運営し懸命に生きる男性が、運命的にめぐり会う。2人の切ない純愛を神戸ロケの美しい映像とともに届ける。

河野美璃(堀田)は、ピアニストになる夢に挫折し、現実から逃れるように東京から神戸に引っ越してきた。音楽教室のピアノ講師という職はあるものの収入は乏しく、社会の役に立たない自分にため息をつきながら、毎日をやり過ごしている。そんな美璃が、大好きなメロンジュースをきっかけに青木空(萩原)と出会う。空には記憶障害があり、自分が自分であることの証しとなる過去を持たないが、その日々に陰りはなく、自ら運営するキッチンカーに客として訪れた美璃にも、屈託のない笑顔を向ける。美璃は、空の素性も知らないまま、次第にひかれていく。

松井が演じるのは、ピアノ講師だけでは生活できなくなった美璃が、アルバイトを始める携帯電話ショップの上司・森亜弓。ストレスが多く入れ替わりの激しい職場で、新人の育成を任されている亜弓は、美璃たちアルバイトの指導も容赦がない。しかし、自分にも後輩にも厳しい亜弓の行動には、実は理由がある。

「亜弓は、自分なりの正しさを持っているが故に、正論で人を傷つけてしまう瞬間もある人。カットがかかると『怖い』と言われることもありますが、彼女の別の一面を、真実味を持って演じられたらと思います」と自身の役を分析する松井。また「人生には乗り越えなければならない壁にぶち当たることがあります。作中でも、それぞれが壁と向き合うことになるのですが、どう乗り越えていくのか、応援しながら見ていただけたらと思います」とメッセージを寄せる。

森が扮(ふん)するのは、美璃の音大時代の同期で、ピアニストとして活躍中の衛藤まりあ。切磋琢磨(せっさたくま)した間柄の美璃を、まりあは今でも友人として気にかけているが、道が大きく分かれた2人の関係は学生時代とは違うぎこちなさを呈していく。夢を諦めた美璃にとって、まぶしすぎる存在のまりあ。だが彼女にも他人には見せない苦悩がある。

オファーを受けた時には、うれしさとともに不安もあったという森。「もともとドラマを見るのが好きで、いつか役を演じてみたいと思っていたのですが、こんなに早くかなうと思っていなかったので、本当に感謝しかなかったです。不安もありますが、楽しみながら精いっぱい演じようと思いました」と意気込みを見せる。「私自身、小さい頃からピアノを習っていて、ピアニストを目指していた時期もあったので、まりあと重なる部分は多かったです。彼女のいる世界は一見華々しく見えますが、美璃にもまりあにもそれぞれ抱えている思いがあると思います。華やかさを表現しつつ、人間らしい部分も同時に演じられたらと思います。今回、ピアノの練習から役づくりを始めたので、私なりのまりあを演じたいです」と述べている。

また、丸山は、空の父・青木智也役を務める。優しい父として家族を支えてきた智也だが、ある出来事がきっかけで青木家に大きな災いをもたらすことになる。

丸山は「僕が演じる智也は、空の記憶の中の存在といいますか、封印された存在。その見え方によって印象も変わってくるのかなと思います。皆が一様に苦しみを抱えている中、彼もまた人知れず苦しんだ人なのかもしれません。その苦しみに寄り添いつつ、素直に演じたいと思います」と役の印象を語り、「はかなくも美しく、とてもピュアなラブストーリーです。ご覧いただいた方にとって、当たり前にやってくる毎日や近くにいてくれる人が、少しだけいとおしく思えるような、そんなドラマになったら幸いです」とコメントしている。

須藤は、空と同じ記憶障害を抱える宮下茜(畑芽育)の母・宮下光恵役。娘から忘れられても、揺らぐことなく一番の味方として支え続ける明るい女性だが、実は茜に隠していることがある。

「記憶をなくしてしまった娘との、まるで日常を取り戻したかのように見える日常会話の中でも、まだ埋まり切っていない距離感や、母親としてただ見守ることしかできない、もどかしさや葛藤みたいなものを感じてもらえたらなと思います」と話す須藤は、「美璃と空の恋愛の行方はもちろんですが、家族の愛、友人の愛もたくさん詰まったドラマです。『純粋に人を愛するってこんなにも、苦しくて切なくて、美しいものなのかー!』と、胸がときめくひと時になっていただけたらと思います」と思いを伝える。

そして、加藤が、東京に住む美璃の母・河野ゆかり役を担う。美璃の幸せを何より願い、夢を追う娘の背中を無条件に押してきたが、美璃がピアニストになる夢を諦めてからは、その愛情の大きさ故に、母娘関係に微妙な距離感が生まれてしまう。

加藤は「子どもを思うほどに、親を思うほどに、かえってうまくコミュニケーションが取れなくなってしまい、ボタンをかけ違えてしまう親子の愛情に共感してもらえるような母親を演じられたらと思います。このドラマのたくさんの登場人物に、いっぱいハラハラしたり胸が締めつけられたり、共感して『誰かを真剣に愛したいな』『これからも愛し続けたいな』と思っていただけたら幸いです」とアピールしている。

また、そのほかに、空をサポートする薬剤師の藤川沙菜(岡田結実)の同僚・川井ユカ役を中村里帆、遠山保(風間俊介)が働く病院の院内薬剤師・樋口充役を平井亜門、美璃と同時に携帯電話ショップで働き始める山内和樹役を南北斗が担当する。

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