【お米の裏技】元コメ農家がやっている「古米を美味しく食べきる方法」が凄かった!

コメには恵まれているはずの筆者の悩み

筆者の実家は元コメ農家で、実家が所有する田んぼのお米を送ってもらって食べています。

銘柄は島根産の「きぬむすめ」。コシヒカリにも匹敵する甘みやみずみずしさで、個人的にことあるごとに推しています。

ところが。

1年のうち10カ月はおいしく食べられるのですが、夏ごろになるとどうしてもパサつきや匂いが残りがち。

特に今年は「もしかして炊飯器の性能が経年劣化?」「自宅の水道工事の影響で水質が変わったのでは?」なんて思うほどだったのですが…。

実家に帰省して同じコメを食べたところ、びっくり。驚くほどもちもちで、子どもたちも「おいしい!」と何度もおかわりをするのです。

そこで家族に尋ねたところ「モチケズ」というアイテムを使った裏技が判明。

Amazonで購入したと知り、筆者もさっそくオーダーしてみました。プラスチック製品メーカー「曙産業」の商品です。

シリーズ商品として、お餅をスライスしたり、棒状にしたりするものもありますよ。

曙産業「モチケズ」とは? 使ってみた!

価格は税込960円。本体サイズは直径7.5cm、高さ10.7mm。片手で握れるコンパクトさです。

赤い色が印象的な「モチケズ」。パーツは3つに分かれており、箱の中には1枚、取扱説明書が封入されていました。

【曙産業 モチケズ】パーツ名称は左から、グレーター、ホルダー、ハンドル

各パーツの名前は「ホルダー」「ハンドル」「グレーター」。

ホルダーが切り餅を入れるもので、グレーターが削る‟目”のあるもの。黒いパーツがハンドルです。

公式サイトで取扱説明書(PDF)が見られますので、より詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

それでは実際に「モチケズ」で削ってみたいと思います。市販の四角い切り餅を用意しました。

【曙産業 モチケズ】切り餅をホルダーにセットしたところ

入れられる餅の上限サイズは「68×43×17mm」だそう。ホルダーの上下を確認して、グレーターに入れ込みます。

ホルダーにハンドルを差し込んだら、花型の部分を握って、時計回りにぐりぐりと押し回し。それなりに力は必要ですが、ストレスを感じるほどではありません。

しばらくすると、先端からふわふわとフレークが!

【曙産業 モチケズ】1個あたり約5~10分で削り終わります

いちばん最後はどうしても、薄く四角い層が1つ落ちるのですが、これで完了です。

写真撮影しながらで、餅1個削るのに約10分かかりました。写真を撮らずに2つ目を削ってみたところ、所要時間は5分強でした。

「モチケズ」で作った餅フレークを入れてご飯を炊いてみた

【曙産業 モチケズ】4合に「ひとつかみ」を入れます

それでは、このフレークを加えて炊飯してみましょう!

コメの研ぎ方や水加減は、標準通りでOK。わが家は朝コメを研いで夕方炊飯するので、9時間程度吸水させていますが、一般的な吸水時間の30〜60分でも問題ありません。

分量の目安なのですが、実家で聞いたところ1回5合程度でも「ひとつかみ」とのこと。

手を揺らしながら、ふぁっさ~~~という感じで内釜に満遍なく振り入れます。細かなフレークなので、一見してどこに舞い降りたかわかりません。

そして炊飯ボタンをスイッチオン。約40分後、炊き上がりの合図が鳴りました。

いざ、オープン!開けた瞬間コメの甘い香りが立ちのぼります。

ご飯粒はいつもよりみずみずしく、つややかに見えました。

【曙産業 モチケズ】もちもちしているけど、粒も立っている

さっくり混ぜると、しゃもじへの米粒の付き方がいつもと違うような気が。「もちもちしているけど、粒も立っている」という印象です。

茶碗によそおうとすると、粘りがありつつも「ねっとり」ではなくいい具合に「ほろほろ」しており、しゃもじから少しずつこぼれ落ちました。

表面がつややかで、一粒ひとつぶに餅コーティングされているかのようです。箸で持ち上げてみると、ふわふわ、ほろほろ。

【曙産業 モチケズ】箸で持ち上げてみると、ふわふわ、ほろほろ

食べてみると、みずみずしさがありながら、やはり粒感もしっかり残っていました。土鍋炊きのご飯の食感に似ているかも。

ちゃんと甘さもあり、旅館の朝食に出てくるご飯のような炊き具合でした!

さらにおいしいアレンジをしてみた

【曙産業 モチケズ】卵黄だけ使う贅沢な卵かけご飯

おいしく炊けたので、アレンジでさらにほかほかご飯を楽しみます。

まずは卵黄だけを使った、贅沢な卵かけご飯にして、いただきます!

ちなみに醤油はダイソーで購入できる「かき醤油」を少々。ベタベタしていないので、卵黄が粒の間にすっと落ちます。適度な粘りで、最後までよく絡まっておいしくいただけました!

【曙産業 モチケズ】明太子とお味噌汁でじゅうぶんなごちそう

続いては明太子ご飯に。

明太子の小さな粒もご飯に伸ばしやすく、モチケズご飯にぴったり。

パサパサの仕上がりだった頃は「ご飯のおとも」は登場が控えめで、チャーハンや丼メニューでごまかしがちでしたが、モチケズ導入後は新米の前の時期にも白ご飯を楽しんでいます!

そしてラップでおにぎりを握ってみたところ、モチケズ効果をさらに実感!粒同士のまとまりがすごく良いのです。握りやすさと、食べやすさ、両方が叶います。

完成したおにぎりは、ご飯大好きな子どもがぱくぱく食べてくれました。

普段はどうしてもご飯粒をぽろぽろこぼしてしまいがちなのですが、このおにぎりはきれいに完食!

「モチケズ」炊飯以外のおすすめの使い方

【曙産業 モチケズ】

炊飯以外に、餅フレークを楽しむ方法も試してみました。

フライパンに油をひいて、そこにパラパラと餅フレークを落として焼いてみます。

3分ほどで餅同士がくっつき、ジュッと揚げ焼き状態に。箸でつまむと立ち上がり、1枚のせんべいになりました。

粗熱が取れたパリパリの自家製せんべいに、塩をふっていただきました。

オムレツやお好み焼きに入れるレシピも、チャレンジしてみたいですね。

また米粉に近いので、スープやソースのとろみ付けに活用する手も。

取扱説明書によると、切り餅以外では、ゆで卵を削ってタルタルソースやミモザサラダにも使えるようです。

「モチケズ」お手入れや収納は?

【曙産業 モチケズ】スポンジとキッチン用洗剤でざっと水洗い

各パーツはスポンジとキッチン用洗剤でざっと水洗いしました。

コンパクトサイズなので、収納場所もあまり選びません。わが家はガスコンロ下にある深めの引き出しをモチケズの定位置に決めました。

また、余った餅フレークはジッパー袋に入れて冷蔵庫で保管するのが良さそうです。

筆者は切り餅1個分を、2~3回の炊飯で使いました。

古米をおいしく食べきる裏技として、元農家の実家で教わった「モチケズ」を使って炊飯してみました!みずみずしくふわふわのご飯が復活して感動。

餅フレークを使ったメニューもいろいろと試してみたいと思います。

ぜひチェックしてみてください!

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(ハピママ*/ ユキッ先生)

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