「未納料金がある」「示談金」に注意 大手通信会社の職員、警察官などかたる詐欺で新潟魚沼市の女性が560万円被害

 未納料金名目などで現金560万円をだまし取られたとして、新潟県魚沼市の70代女性が10月6日までに、小出署に被害を届け出た。小出署は特殊詐欺事件とみて調べている。

 小出署によると、女性は5月13日、大手通信会社の職員を名乗る男から「未納金がある」とする電話を受け、魚沼市内の金融機関ATMから指定された口座に10万円を振り込んだ。その後もNPO法人や警察官を名乗る男らから、示談金名目などの支払いを迫られ、6月3日までに計4回、計560万円を振り込んだ。

 女性は犯人に促され、インターネットバンキングの口座を開設。銀行側から、口座が他の特殊詐欺の振り込みに悪用されて取引停止となったと連絡があり、被害に気付いた。

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