入居者の親「命の危険」 愛知、障害者ホーム

兄弟が入居していたグループホーム=8月、愛知県春日井市

 食材費の過大徴収が明らかになった障害者向けグループホーム(GH)運営会社「恵」を巡り、自閉症で重い知的障害がある双子の兄弟(23)を愛知県春日井市にある同社のGHに入居させていた両親が7日までに、共同通信の取材に応じた。ずさんなケアで自傷や他害といった行動障害が悪化し「息子の命の危険を感じた」と訴えている。

 このGHは「グループホームふわふわ春日井」。春日井市は障害者虐待防止法に基づく調査を実施、兄に対するケアに不適切な点があったと指摘し、改善を求めた。

 兄弟への対応について恵の本社(東京都港区)は取材に「個人情報に関わるため答えられない」と説明。運営状況などは「調査すべきことを調査している」と答えた。

 両親は自宅へ戻すことを再三申し出たが止められたという。

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