宝塚歌劇団がきょう7日午前11時から会見 女性団員の死亡受け初めて

宝塚大劇場=宝塚市栄町1

 兵庫県宝塚市のマンション敷地内で先月末、宝塚歌劇団(同市)所属の俳優の女性(25)が死亡するなどしたことを受け、同歌劇団は7日午前11時から、同市内で会見を開く。

 団員の死亡後、初めての会見で、大阪、神戸、京都の新聞・通信社が加盟する大阪芸能記者会が、開催を要請していた。歌劇団側は今後の公演などについて説明するとみられる。

 兵庫県警によると、9月30日朝、同市湯本町のマンション敷地内で、同歌劇団所属の女性が倒れているのが見つかった。マンション最上階の18階で女性のかばんが見つかり、県警は飛び降り自殺を図った可能性もあるとみて調べている。

 同歌劇団は10月1日、公式ホームページで「団員の死亡に関する報道がございました。謹んで心より哀悼の意を表します」とコメントを公表。ただ、詳しくは「(中略)親族の心情に配慮し、詳細については公表を差し控えさせていただきます」とした。翌2日には、木場健之理事長が「生徒の体調も含めた安全を第一に考え、それらを確認したうえで今後の対応を考えていきたい」とつづった。

 一方、団員の死亡を受けて5日発売の週刊誌が、団員間でいじめがあったなどと報じると、木場理事長が「個人の尊厳やプライバシーを侵害するような内容が記載されており、甚だ遺憾」とする新たなコメントを発表。報道関係者に親族や団員らへの取材、臆測での記事掲載を控えるよう求めた。

 同歌劇団は1~8日、「複数の出演者が体調不良」として、宝塚大劇場での宙組公演を中止。東京宝塚大劇場でも3~5日の花組公演「鴛鴦(おしどり)歌合戦」「GRAND MIRADGE!」を中止し、6日に再開した。

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