世界の名車80台 岡山県内巡る ベッキオバンビーノ開幕

愛好家らに見送られ、県護国神社を出発するクラシックカー

 世界のクラシックカーやスーパーカーが岡山県内各地を巡る「ベッキオバンビーノ」が7日、岡山市を発着点に開幕した。全国から集まった約80台が2日間の日程で県東部、北部の約490キロを駆け抜け、立ち寄り先で被災地の子どもや交通遺児支援の寄付を呼びかける。

 午前8時半、ベントレーやポルシェ、ジャガーといった名車が県護国神社(同市中区奥市)をスタート。多くのファンらが沿道から声援を送る中、ドライバーや同乗者は手を振って応えながら車を走らせた。

 トヨタのスポーツカー「86(ハチロク)」を目当てに父、弟と訪れた同市立吉備小6年の男児(12)は「車の“顔”が格好良く、エンジン音を聞くとわくわくする。いつか乗ってみたい」と熱心に写真を撮っていた。

 初日は道の駅・一本松展望園(瀬戸内市)や藤公園(和気町)、八塔寺ふるさと村(備前市)を経て、湯郷温泉(美作市)に向かった。8日は蒜山高原スポーツ公園(真庭市)、まきばの館(美咲町)などを巡る。

 県内の自動車愛好家でつくる実行委が開催し22回目。集めた寄付金は山陽新聞社会事業団などに寄託する。

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