放つ個性 築く未来/青森県高総文祭 八戸で開幕/4年ぶり総合開会式

表現力豊かな書道パフォーマンスを披露した八戸東書道部=6日午後、八戸市公会堂

 青森県内の高校生約4千人が交流を深めながら、日頃の文化活動の成果を発表する「第44回県高校総合文化祭」(県高校文化連盟、県教育委員会主催)が6日、「開こう 明日への扉 築こう 未来のカタチ」をテーマに、八戸市を主会場に開幕した。初日は、新型コロナウイルスの影響で中止となっていた総合開会式が4年ぶりに復活。29日まで19部門で作品展示や発表、競技を行う。

 八戸市公会堂で行われた総合開会式では、生徒を代表し、八戸東3年の越後心広(みひろ)さんが「参加する皆さんのステップアップにつながり、大切な思い出に残る大会になってほしい」と歓迎の言葉を述べた。約200人が参加した交歓会では、書道パフォーマンスや合唱、吹奏楽の各部門で生徒らが会場を盛り上げた。

 総合開会式に先立ち、市美術館では美術部門の表彰式が行われ、最優秀賞に木造3年長内華さんの「かんよう」と八戸1年月舘雅さんの「青森犬警」が選ばれた。

 長内さんは観葉植物に囲まれる人形を油彩画で色彩豊かに表現。「どちらも自分の身近にあって好きなもの。まさか自分が選ばれるとは」と、戸惑いながらも喜んだ。月舘さんは粘土で警察犬を制作した。「将来の夢の一つとして考えていたのが警察官。警察といえば警察犬だと思い立ち作った。受賞はうれしい半面、来年はプレッシャーが…」と笑った。

 初日はこのほか、マーチングバンド・バトントワリング部門、吹奏楽部門の発表を行った。また、市中心街で生徒約200人による記念パレードも実施予定だったが、強風の影響で中止となった。

 美術部門の優秀賞受賞者は次の通り。

 ▽川口梓凰(青森二高養2)冨澤佳乃賀(弘前2)澤田励也(弘前工3)東野未佳(八戸東2)小野寺一鷹(十和田工3)

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