青森県の最低賃金 7日から898円

 青森県の最低賃金(時給)は7日から45円引き上げられ、898円となる。青森労働局によると、引き上げにより恩恵を受ける県内の労働者の割合(影響率)は24.7%で約3万8千人。

 青森地方最低賃金審議会が決めた引き上げ額は、国の中央審議会が示した目安額を6円上回り、過去最大。物価高に加え、地域間格差を縮めて人材の県外流出に歯止めをかける狙いから大幅アップとなった。一方、急激な人件費増加は経営体力の弱い中小企業にとって死活問題との指摘もある。

 同労働局の上野諭労働基準部長は「労働者に最低賃金以上の賃金が支払われるよう、関係機関とも連携しながら、業務改善助成金制度などの支援策を周知していく」と話した。

 厚生労働省によると、本年度は47都道府県で39~47円の引き上げとなった。全国平均は1004円。最高は東京の1113円、最低は岩手の893円。

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