宝塚歌劇団は7日、劇団所属の俳優女性(25)が急死したことを受け、宝塚市栄町1の宝塚大劇場で会見を開いた。団員の死亡について事実関係や原因を把握するため、外部の弁護士による調査チームを設置したと発表。8日まで中止を予定していた同劇場での宙組公演は、22日まで中止を延長する。
死亡時の状況から女性は自殺の可能性もあるとみられる。会見には同歌劇団の木場健之理事長が出席し、女性が宙組所属だったことを認めたが、遺族の意向で芸名は公表しない方針という。
週刊誌で団員間でのいじめがあったとする報道もあるが、木場理事長は「1人の生徒が命を失い、その背景に何があったのかを調べる必要がある。予断を持たずにきちんと調査し、改善に取り組まなければならない」と説明した。
まず宙組所属の66人全員に、調査チームが聞き取りを行う。期間は1週間程度を見込み、22日までの終了を目指す。他の組の団員に関しては「今後の判断だが、必要があれば実施する」とした。
兵庫県警によると、9月30日朝、同市湯本町のマンション敷地内で、歌劇団所属の女性が倒れているのが見つかった。県警は自殺の可能性もあるとみている。 (小尾絵生)