貯蔵能力は無限大 の「脂肪細胞」とは?食べ物を食べると太るメカニズム【図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術】

食べ物が脂肪になるまで

内臓脂肪の怖さや特性がわかってきたところで基本に戻り、「食べるとなぜ太ってしまうのか」についておさらいをしておきましょう。例えば、炭水化物(糖質)は体内でブドウ糖に分解され、生命活動(代謝)のためのエネルギー源になります。

このとき余ったブドウ糖は、筋肉や肝臓に糖の一種グリコーゲンという形で変換・貯蔵され、それでも余ったブドウ糖を脂肪細胞に中性脂肪として蓄えます。これがいわゆる脂肪。ただ、筋肉や肝臓の許容量には限界があり、グリコーゲンをたくさんためておくことはできません。

しかし、脂肪細胞は栄養があるだけ増殖するので、限りなく中性脂肪をため込みます。つまり、余剰分の栄養が次々と脂肪細胞へと運ばれ、体脂肪をどんどん増やす仕組みになっているのです。また、脂肪細胞は「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」の2種類に分類できます。なかでも、肥満と関係があるのが、体脂肪を構成する白色脂肪細胞のほう。

通常0・08㎜程度の大きさですが、栄養を蓄えると最大で約1・7倍にまで膨らみます。しかも、肥大と分裂を繰り返すので、その増殖はすさまじいものです。これは、内臓脂肪や皮下脂肪が止めどなく増えることを意味しますので、考えると恐ろしくなります。逆に、褐色脂肪細胞は、脂肪を消費して熱を発生させる働きをしてくれます。

食べ物が脂肪になるまで

食べたものはエネルギーとして使われ、余った栄養が筋肉や肝臓に貯蔵されます。余剰となった栄養は、脂肪細胞に蓄えられ脂肪になります。

必要以上の栄養は脂肪になる

食べ物から摂取する栄養は、生命維持のエネルギーとして消費され、余剰分はもしもの備えで筋肉や肝臓に貯蔵。さらに余った栄養は脂肪細胞に運ばれ、脂肪とな蓄積されます。

出典:『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』

【書誌情報】
『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
著:土田 隆

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