花粉症対策、スギの伐採拡大 首相、「重点区域」設定へ

茨城県常陸大宮市で取材に応じる岸田首相(中央)=7日午後(代表撮影)

 岸田文雄首相は7日、花粉症対策として、発生源となるスギ人工林の伐採と、花粉飛散の少ない品種への植え替えを進める重点区域を2023年度中に設定し、伐採面積を拡大する考えを示した。8日からの週に関係閣僚会議を開いて方針を決定する。今月中に取りまとめる経済対策に盛り込む考えだ。茨城県常陸大宮市で記者団の質問に答えた。

 政府は花粉症を「社会問題」と位置付けている。首相は「発生源対策に集中的に取り組む必要がある」と述べた。

 伐採作業の効率化を図るため、高性能な林業機械の導入を支援する。スギの需要拡大を目指し、住宅資材のスギ材への転換も促進する。

舞い上がるスギの花粉

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