故磯崎新氏、出身地・大分で追悼 世界的建築家、昨年末に死去

大分市の県立大分図書館(現アートプラザ)で開かれた磯崎新さんの追悼式=7日午後

 91歳で昨年末に死去した大分市出身の世界的建築家、磯崎新さんの追悼式が7日、初期の代表作である同市の県立大分図書館(現アートプラザ)で開かれた。遺族や市議ら計約90人が黙とうし、花を供えた。あいさつした足立信也市長は「建築家としてリードしてきた多大な功績は市民のほこりだ」とたたえた。

 磯崎さんは先鋭的なデザインで世界の第一線で活躍。2019年には建築界のノーベル賞とも言われる米プリツカー賞を受賞した。大分市は同年に名誉市民の称号を贈った。ただ、遺族の意向により、名誉市民を対象とした「公葬」を実施しなかった。

© 一般社団法人共同通信社